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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2022/01/28 |
JAN | 9784041114421 |
- 書籍
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おんなの女房
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おんなの女房
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商品レビュー
3.6
38件のお客様レビュー
2025年 3 ときは文政、ところは江戸。武家の娘・志乃は、歌舞伎を知らないままに役者のもとへ嫁ぐ。夫となった喜多村燕弥は、江戸三座のひとつ、森田座で評判の女形。家でも女としてふるまう、女よりも美しい燕弥を前に、志乃は尻を落ち着ける場所がわからない。私はなぜこの人に求められたのか...
2025年 3 ときは文政、ところは江戸。武家の娘・志乃は、歌舞伎を知らないままに役者のもとへ嫁ぐ。夫となった喜多村燕弥は、江戸三座のひとつ、森田座で評判の女形。家でも女としてふるまう、女よりも美しい燕弥を前に、志乃は尻を落ち着ける場所がわからない。私はなぜこの人に求められたのか――。芝居に全てを注ぐ燕弥の隣で、志乃はわが身の、そして燕弥との生き方に思いをめぐらす。女房とは、女とは、己とはいったい何なのか。いびつな夫婦の、唯一無二の恋物語が幕を開ける。 ✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼ 歌舞伎には疎いので、話に出てくる 歌舞伎の内容をちゃんと理解しようと かなり真剣に読んでたけども 何となくでもいっかーと気楽に 読み進めていったら、まさか燕弥が・・ な結末だったけど「三、雪姫」あたり から面白くなってきてさくさく読めた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
女とはかくあるべきっていうステレオタイプが今よりも格段に強かったであろう江戸時代において、逆にこうすべきと型が定まっているから生きやすいというのは納得した。現代でも、自分で思い描いた通りに自由奔放に生きることができる人と、敷かれたレールや固定観念の中で生きるのが合っているひとがいる。自由や冒険には責任が伴う。 この本は最近の女性蔑視がどうだとか男女平等とかの本では全くなくて、1人の女性が都会に出てきて周りとの比較から劣等感を感じたり自我を見失って、色んな人との出会いや手本となる女性を模倣して最終的に自分を手に入れていくっていう話。言うなら女子高生とか女子大生がやることを江戸でやってる。この描写がめちゃくちゃ上手くて、自分よりも物知りで面白くて美しくて、色んな面で優れてる人にであった時、じゃあ自分はどの立ち位置にいるんだろう?自分の価値ってなんなんだろうって思ってしまう瞬間の描写が生々しくてよかった。そうして、その人たちを模倣したり会話していくなかで自分の価値観が変わっていってどんどん別人に変わっていく描写も上手い。そして、志乃が成長していく中でアイデンティティを手に入れていく一方で燕弥は今までの女形として生きてきたアイデンティティを志乃に惚れるが故に変化していくという対比が美しい。2人の人間が関わることで変化していくのが面白い。そして、最終的に役者としてのアイデンティティを病気で失った時、燕弥を鼓舞して理想の死に方をさせる描写も美しかった。 退屈を感じないように色々な人に触れて何でもやってみるのがいい。
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吉川英治文学新人賞受賞作品。文章はちと読み難い。歌舞伎にはまったく無知なので、最初は設定も行先もよく分からず。でも、通して読むとそれなりには面白かった。志乃さん、本当にそれで良かったんかいな???
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