
商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
発売年月日 | 2022/01/12 |
JAN | 9784396636173 |
- 書籍
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ボタニカ
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ボタニカ
¥1,980
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商品レビュー
3.7
115件のお客様レビュー
植物を通してでしか見ていなかった人物なので、え!そういう性格だったのねという驚嘆と困惑とでいっぱいでした笑 でも、日本の植物ってそういう風に特定されて見る世界が広がっていったんだなっていう学びにもなりました。
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牧野富太郎のような生き方は楽しいだろう。自由奔放に生き、自分の追求したい探究したい物事を率先して、暮らしも人間関係もそこそこにしていく。おそらく、「何かを手にする者は捨てる覚悟がある者」という言葉があるならば、牧野富太郎は、生活と人間を捨てたのだと思う。 話は明るかった。牧野富...
牧野富太郎のような生き方は楽しいだろう。自由奔放に生き、自分の追求したい探究したい物事を率先して、暮らしも人間関係もそこそこにしていく。おそらく、「何かを手にする者は捨てる覚悟がある者」という言葉があるならば、牧野富太郎は、生活と人間を捨てたのだと思う。 話は明るかった。牧野富太郎自身も、周りの人間たちも。翳りなどにわかにも感じさせない。ただそこにあるのは、違和感だった。牧野富太郎から見た社会への違和感と、社会から見た牧野富太郎への違和感。積み上げられるだけ積み上げた違和感は、発展途上国に捨てられた先進国の産業廃棄物のように、往々に横たわる。やがて、それをついばむ輩が現れる。牧野富太郎を引きずり下ろすために。 けれど、牧野富太郎への違和感をおくびにも出さない人が、彼を支えてくれた。 「ボタニカ」を読んで私が思ったのは、牧野富太郎の人間性は、忌憚なく言えばクズだろう。正妻がいながら、公認の上で別所において嫁と子をもおけるなど、クズのやることだ。それ以外にしても、彼のクズっぷりはとてつもないものがあるが、彼はそれらが事実として傍らにあったとしても、むしろ修飾にさえ見える偉業を達成した。 日本の固有種の発見。 雨季の長い国柄、花粉が濡れて落ちないよう、空ではなく大地を向く日本の固有種。花弁が大きく、産毛が生え、子種を意地でも守ろうとする花々。病気には強いが、環境の変化に弱く、水質が変わると途端に育たなくなる。か弱く、心許ない存在。 牧野富太郎のことを認めた人たちがそうであったように。牧野富太郎という大地をただ見続け、直向きに寄り添い続けた人たち。牧野富太郎が花々を見つけたように、彼らも牧野富太郎を見つけた。守るべき人だ。彼を守ろう。死ぬまで、と。 愛されるクズの話。そんな印象を受けた。
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NHKの朝ドラ、らんまんは見ていましたか? 図書館で、定位置に戻る前の返却ほやほや棚を眺めていて朝井まかてさんだったので手に取った本。表紙がおじいちゃんと植物。時代小説ではないな?どんな本かな?と手に取りました。 牧野富太郎の生涯を綴った本でした。 らんまんをずっと見てたので...
NHKの朝ドラ、らんまんは見ていましたか? 図書館で、定位置に戻る前の返却ほやほや棚を眺めていて朝井まかてさんだったので手に取った本。表紙がおじいちゃんと植物。時代小説ではないな?どんな本かな?と手に取りました。 牧野富太郎の生涯を綴った本でした。 らんまんをずっと見てたので役者さんを思い出しながらの楽しい読書になりました。 すえちゃん、スッゴい子供産んでる! 富太郎、好きなことの為に家を潰してる! 猶さん、一体どんだけ出来た人なんだ! 富太郎の描いた植物がまた見たくて本屋さんに行きましたが、とても繊細で多大なる才能もお持ちだったのです。らんまんをやっていた頃に東大の小石川植物園にも行きましたが、原画が見れてそれはそれは緻密なもので感動しました。みなさんも是非富太郎の植物画はご覧になってみてください!
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