ボタニカ の商品レビュー
とても読み応えがある。高知市にある牧野植物園を訪ねたのをきっかけに本書を手に取った。博物館にあった、高齢になってもなお屈託のない少年のような笑顔を見せる牧野の写真を重ねながら読み進めた。 東大研究室を出禁にされるのも、借金を全て片付けてくれた孟との確執も、そりゃそうなるだろうと...
とても読み応えがある。高知市にある牧野植物園を訪ねたのをきっかけに本書を手に取った。博物館にあった、高齢になってもなお屈託のない少年のような笑顔を見せる牧野の写真を重ねながら読み進めた。 東大研究室を出禁にされるのも、借金を全て片付けてくれた孟との確執も、そりゃそうなるだろうと思う。そうなってもなおわが道を行き続け、自分のやり方、自分のペースで研究を進める富太郎には何も言えない気分になる。 子だくさん、30回以上の引越し、莫大な借金とその取り立て、家の中には山のような標本と書物。研究者としては間違いなく超一流だが、こんな人が夫だったら本当にたまらない。ただただスエさんに頭が下がる。 そうは言っても、富太郎の無邪気さ、純粋さ、植物に対する一途な思いは、全て「ま、仕方ないか」と思わせるような魅力があったんだろうなあと思った。 緻密な取材に基づいて本書を書き上げた朝井まかてさんにも敬服。
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実在の人物とは知らずに読みました。 朝ドラの方のお話しだったのですね。 人としては欠ける所もかなりあったようですが、ここまでの偉業を成し遂げたのであればもはや植物に愛され植物のために生きてきた人物。そうなれたのも周囲のお陰でもあるのでしょう。特にスエさんは想像できないほどの苦労人...
実在の人物とは知らずに読みました。 朝ドラの方のお話しだったのですね。 人としては欠ける所もかなりあったようですが、ここまでの偉業を成し遂げたのであればもはや植物に愛され植物のために生きてきた人物。そうなれたのも周囲のお陰でもあるのでしょう。特にスエさんは想像できないほどの苦労人だったかと思います。ナオさんも。 ドラマのほうもいつかみてみたいです。
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とても面白かったです。朝井まかてさんのユーモアあふれる文章に惹かれます。富太郎のおとぼけぶりの描写が最高です。
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牧野富太郎のお話。 朝ドラがあって話題になってたからずっと読みたくていざ読んでみると、確かに他人の人生としては面白いし熱い情熱みたいなのも伝わるけれど、令和の価値観に固められた私からすると、私生活やお金にだらしないところが受け付けられなかった。 そういう面があるからこそ偉業を成し...
牧野富太郎のお話。 朝ドラがあって話題になってたからずっと読みたくていざ読んでみると、確かに他人の人生としては面白いし熱い情熱みたいなのも伝わるけれど、令和の価値観に固められた私からすると、私生活やお金にだらしないところが受け付けられなかった。 そういう面があるからこそ偉業を成し遂げられたというのも分かるけれど、偉業がなかったらクソ男やん、というのが感想。 今の時代にこの生き方はなんの参考にもならない。 どうしてこの時代にわざわざ牧野富太郎を取り上げて執筆されたのか、今を生きる人にこの本から何を読み取って欲しかったのか分からない。 読み物としてはすごく面白かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
NHK朝ドラ『らんまん』の原作 植物学者 牧野富太郎博士の話し 面白かった 根っからの学者なんだと思った。しかも、田舎のボンボンで本当に社会性が無い あんなに有名なのに最後まで困窮していた事にびっくり そして、自分は漢字に強いと思っていたが、語句を読めない物が多く反省した。浅井まかて氏、物凄く博学だなと思った
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朝ドラのらんまんは視聴せず、ただ表紙の富太郎が愛らしくて素敵な話なんだろうと思って読み始めた... 人生のすべてを愛する植物に捧げた富太郎。 その一途さと情熱さ、偉業をなしとげたことにはすごく尊敬に値する。 でも他の方たちが感じてるように富太郎、クズだなぁ...と思ってしまうこ...
朝ドラのらんまんは視聴せず、ただ表紙の富太郎が愛らしくて素敵な話なんだろうと思って読み始めた... 人生のすべてを愛する植物に捧げた富太郎。 その一途さと情熱さ、偉業をなしとげたことにはすごく尊敬に値する。 でも他の方たちが感じてるように富太郎、クズだなぁ...と思ってしまうことも。 自分たちのことを顧みてくれないのにただひたすら献身的に富太郎を支え続けたスエの素晴らしさが堪らなく愛おしい。 1番、惹かれたフレーズは、やっぱり帯にも使われている『おまんの、まことの名ぁを知りたい』。 この言葉が植物学の父・牧野富太郎の始まりだと感じた。
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2025年8月31日 第7章まで読む 牧ちゃん、だんだん読むのがつらくなってきたよ。 家族のこと、お金のこと、興味のあること(植物)以外の優先順位のつけかた、身につまされてならない。
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日本の植物相(フロラ)を明らかにするためならば、 すべてを投げ打ってでも、家族を後回しにしてでも、 我が道を突き進んできた主人公富太郎。 そんな彼を最後まで支え続けた 妻壽衛さんをはじめとする 数えきれないくらいの支援者たち。 彼らが居なければここまでの業績を 歴史に刻むこと...
日本の植物相(フロラ)を明らかにするためならば、 すべてを投げ打ってでも、家族を後回しにしてでも、 我が道を突き進んできた主人公富太郎。 そんな彼を最後まで支え続けた 妻壽衛さんをはじめとする 数えきれないくらいの支援者たち。 彼らが居なければここまでの業績を 歴史に刻むことはなかったであろうことは、 巻末に紹介されている参考文献を綿密に下調べして 富太郎の足跡を詳細に書き著した 著者朝井さんの筆力によって 十分に伝わってきました。 そこで、心に残ったのはこのフレーズ。 富太郎の言葉 「人生は、誰と出逢うかだ。」 それをあなたが言いますか…という印象(^^; ただただ参りました。
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植物学者として唯一無二の存在という牧野富太郎の生涯を描いたストーリー。話を読み進めるうちに、小説の感想というより富太郎の人生に色々と言いたくなるのは、文章のうまさか表現の巧みさか、いずれせよ丁寧に彼の性格、思考、思想なりを書き込んもので、牧野ワールドに引き込まれていった。 あまり...
植物学者として唯一無二の存在という牧野富太郎の生涯を描いたストーリー。話を読み進めるうちに、小説の感想というより富太郎の人生に色々と言いたくなるのは、文章のうまさか表現の巧みさか、いずれせよ丁寧に彼の性格、思考、思想なりを書き込んもので、牧野ワールドに引き込まれていった。 あまりに好き勝手、学歴も、お金にも無頓着というか全ては自分の植物に対する愛情と探究心を優先する生き方に腹立たしくなる。どれほどすごい研究成果を出したとしても人間としてどうなんだ、とか思う気持ちもストーリー展開そのもの、いや富太郎の人生そのものか。 朝ドラのらんまんで神木隆之介が演じた優しい人の良さそうな雰囲気とはかなり違って芯の強い学者の生きるみちを見た感じ。
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