商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2022/01/17 |
| JAN | 9784163915081 |
- 書籍
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Schoolgirl
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Schoolgirl
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商品レビュー
4
76件のお客様レビュー
ネットと繋がって自己発信することが当たり前、生まれながらに多様な価値観に触れて生きてきた「娘」と、時代の流れには乗らず「少女時代」から触れてきた文化を大切にしている「母」が対照的に描かれていて、序盤、娘の強さに圧倒されて母の気持ちや境遇を考えるといたたまれない気持ちになるのだが、...
ネットと繋がって自己発信することが当たり前、生まれながらに多様な価値観に触れて生きてきた「娘」と、時代の流れには乗らず「少女時代」から触れてきた文化を大切にしている「母」が対照的に描かれていて、序盤、娘の強さに圧倒されて母の気持ちや境遇を考えるといたたまれない気持ちになるのだが、終盤立場がガラリと変わる。結局、体験せずに見聞きしただけの情報から「自分」を方向付けるよりも、自分の世界にとっぷり浸かって、考え、感じたことの方がリアルで、重みがあって生きた価値観なのかなと思った。 九段先生は、現代社会に新たに発生した価値観を否定したいわけじゃないのだろうけれど、メスを入れるのが上手いと思う。とてもおもしろかった。
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◯Schoolgirl 34の母と、環境保護などのyoutuberをしている14歳の娘。母はその母から虐待を受けていて、娘の気持ちを優先するが娘の意識が高く噛み合わない。母視線と、娘は母の見るyoutubeの中で想いを語る。太宰の女生徒をきっかけに会話の兆しができて終わる。 巧みな文章で娘と分かり合えない母の感情が描かれているけど、なぜ娘はその高い意識に反して「本当はお母さんだけを助けたい」までの感情があるのか、たぶんそのために嫌いな小説、女生徒に興味を持ったのかがわからない。そこの葛藤を書くのが小説じゃないかしら、それが芥川賞の選評にある「ここから小説は始まるのでは」に繋がるんじゃないないか。 でも結局は文も構成もすごくて面白いです。異国の凄惨な映像を見て悪夢を見るとどうせわかっているのになぜ見なきゃいけないの、と言う母に激しく同意。 昔の小説を自分の作品世界に組み込むということは、敬意を持って、それを蹂躙する覚悟が必要である。ちょっと及び腰だったかも。by山田詠美さん ◯悪い音楽 個人的にはこっちの方がより読んだ後の面白さがあった。他人に共感できない音楽教師の話。表情筋を鍛えたりするのだけど友人が怒る理由、生徒が怒る理由がわからずいけないところで笑ってしまったり合唱祭で生徒をディスるラップを披露してしまう。良かったのはこの主人公が歪んでいた過程がなんとなく想像できたところ、クソジジイ主任や友人のよう分からない抽象画。Black monkey、聴きたかったな。
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「School girl」、「悪い音楽」の2篇 「School girl」は太宰治の「女生徒」を踏まえた作品で面白かった。 「悪い音楽」の方が面白かった。語感が良くて読むのが楽しかった。 米津玄師に憧れている生徒に米津風作曲のコツでも「レクチャーしてやって、好感度を上げておくんだった」の一節がウケた。
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