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Schoolgirl の商品レビュー

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79件のお客様レビュー

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2026/04/12

schoolgirlは現代性をうまく織り込み、母娘の関係性においても新しい視点から切り込んだ作品であることに異論はない。しかし作品全体としての完成度、起承転結の物足りなさを感じたので芥川賞を受賞しなかったことには正直頷ける。悪い音楽の方がストーリーとしては面白く、うまいなーと思わ...

schoolgirlは現代性をうまく織り込み、母娘の関係性においても新しい視点から切り込んだ作品であることに異論はない。しかし作品全体としての完成度、起承転結の物足りなさを感じたので芥川賞を受賞しなかったことには正直頷ける。悪い音楽の方がストーリーとしては面白く、うまいなーと思わされる作品。好みというわけではなかったのが残念。

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2026/02/01
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中学生の環境論者の娘とその母を描くスクールガール。天才音楽家の娘で音楽教師になったソナタを描く悪い音楽。後者は、天才感が出て中学生社会に上手く馴染めないサイコ感が出てて面白かった。僕も心が無いと言われがちなので、親近感ありますね。

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2025/12/31
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著者の小説は、東京都同情塔に次いで2冊目。 軽快で少し毒のある心情描写が好き、心地良い。 メインとなる登場人物はいわゆる「普通」から外れた思考や癖を持ってるが、読み進める中でその思考を辿るのが楽しい。 ラップする音楽の先生、ファンキーで最高。 ルッキズムに関する描写、花で例えてるとこも良い

Posted byブクログ

2025/12/04

ネットと繋がって自己発信することが当たり前、生まれながらに多様な価値観に触れて生きてきた「娘」と、時代の流れには乗らず「少女時代」から触れてきた文化を大切にしている「母」が対照的に描かれていて、序盤、娘の強さに圧倒されて母の気持ちや境遇を考えるといたたまれない気持ちになるのだが、...

ネットと繋がって自己発信することが当たり前、生まれながらに多様な価値観に触れて生きてきた「娘」と、時代の流れには乗らず「少女時代」から触れてきた文化を大切にしている「母」が対照的に描かれていて、序盤、娘の強さに圧倒されて母の気持ちや境遇を考えるといたたまれない気持ちになるのだが、終盤立場がガラリと変わる。結局、体験せずに見聞きしただけの情報から「自分」を方向付けるよりも、自分の世界にとっぷり浸かって、考え、感じたことの方がリアルで、重みがあって生きた価値観なのかなと思った。 九段先生は、現代社会に新たに発生した価値観を否定したいわけじゃないのだろうけれど、メスを入れるのが上手いと思う。とてもおもしろかった。

Posted byブクログ

2025/12/04
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◯Schoolgirl 34の母と、環境保護などのyoutuberをしている14歳の娘。母はその母から虐待を受けていて、娘の気持ちを優先するが娘の意識が高く噛み合わない。母視線と、娘は母の見るyoutubeの中で想いを語る。太宰の女生徒をきっかけに会話の兆しができて終わる。 巧みな文章で娘と分かり合えない母の感情が描かれているけど、なぜ娘はその高い意識に反して「本当はお母さんだけを助けたい」までの感情があるのか、たぶんそのために嫌いな小説、女生徒に興味を持ったのかがわからない。そこの葛藤を書くのが小説じゃないかしら、それが芥川賞の選評にある「ここから小説は始まるのでは」に繋がるんじゃないないか。 でも結局は文も構成もすごくて面白いです。異国の凄惨な映像を見て悪夢を見るとどうせわかっているのになぜ見なきゃいけないの、と言う母に激しく同意。 昔の小説を自分の作品世界に組み込むということは、敬意を持って、それを蹂躙する覚悟が必要である。ちょっと及び腰だったかも。by山田詠美さん ◯悪い音楽 個人的にはこっちの方がより読んだ後の面白さがあった。他人に共感できない音楽教師の話。表情筋を鍛えたりするのだけど友人が怒る理由、生徒が怒る理由がわからずいけないところで笑ってしまったり合唱祭で生徒をディスるラップを披露してしまう。良かったのはこの主人公が歪んでいた過程がなんとなく想像できたところ、クソジジイ主任や友人のよう分からない抽象画。Black monkey、聴きたかったな。

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2025/09/22
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純文学は結構合う合わないがあって、こちらの方はあまり合わなさそうかな……。太宰治の「女生徒」読んでたら感じ方変わったかな?(太宰苦手であまり読んでない)

Posted byブクログ

2025/09/11

語感が良くて笑ってしまう。 一話目の娘と二話目の音楽教師が特に面白い。 ユニークな登場人物が多いが実在しそうなタイプばかり。 人を殴るときは床の素材を考えて欲しいとか、口には出せないけれど掃除する側は確かにちょっと思うかも……

Posted byブクログ

2025/08/03
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田内学さんが薦めてて読んだ グレタさんが娘だったら相当しんどいな 親に言えないことをyou tube配信しちゃう人いるけど不思議だよな。親が見てるかもしれないのに。 刀だと切れないけど銃だと撃てるみたいな感じなのか? 世界が理不尽な殺し合いをしていても助けたいのはお母さんただひとり、なぜ女の子はこんなにもお母さんのことを考えているのか 泣いた。作者、子供いるのか?? 女生徒を読みたくなった ラップ刻みたくなった

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2025/07/04

最っ高。①『Schoolgirl』、②『悪い音楽』の二作品。 ①太宰治の『女生徒』を読んでからすぐ読んだら、かなり対比が分かりやすく、読みやすかった。 とはいえ、30ページくらいでおなかいっぱいなほど現代で母親になることの難しさ(?)に心が限界を感じ始めた笑 今回は主人公は大人...

最っ高。①『Schoolgirl』、②『悪い音楽』の二作品。 ①太宰治の『女生徒』を読んでからすぐ読んだら、かなり対比が分かりやすく、読みやすかった。 とはいえ、30ページくらいでおなかいっぱいなほど現代で母親になることの難しさ(?)に心が限界を感じ始めた笑 今回は主人公は大人の「元女生徒」で、14歳の娘がいる。 「何気ない雑談を額面通りに受けとってくれる素直な人って、最近はもうどこを探してもいない。」 これを30ページで既に痛いほど丁寧に言語化してくれてる。 ②これは本当に素敵すぎる音楽教師のはなし。子どもの頃、「社会経験を通してない、子どもの社会に居続ける教師」という存在がほんっとうに嫌いだったが、教師に「なる」と考えてみたら中々愉快で不純物の少ない社会に身をおけるのは悪くないのかもしれないと思う。 あと最後の下り最高に音楽が壮大を体現してて良かった。

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2025/05/30

変人なのに自分が真っ当だと思っている、っていう点で、『成瀬は天下を…』の成瀬もそうなのだが、成瀬はジェダイで九段理江の人物たちはダースベーダーみたいな。 勝手にそんなイメージ。 『Schoolgirl』は太宰『女生徒』と対だが、短編のもう一作『悪い音楽』とも対になっている。短編内...

変人なのに自分が真っ当だと思っている、っていう点で、『成瀬は天下を…』の成瀬もそうなのだが、成瀬はジェダイで九段理江の人物たちはダースベーダーみたいな。 勝手にそんなイメージ。 『Schoolgirl』は太宰『女生徒』と対だが、短編のもう一作『悪い音楽』とも対になっている。短編内二作の主人公二人は似ている。対する「娘」と「教え子の女子」も似ている。後者たちは「正しさ」を振りかざし、文学や音楽(といっても高度な音楽)を否定(もしくは理解しない)。前者は敗北者。女の敗北の対として、普通は「権力者=男」みたいな構図で話を進めていく女性作家が多い中で、九段理江は特殊。また自己(=私、あなた)を深追いしていく。文体はめちゃくちゃ読みやすいが、後から考えると脳が割れそうになる…。

Posted byブクログ