戦争の未来 人類はいつも「次の戦争」を予測する

ローレンス・フリードマン(著者), 奥山真司(訳者)

• 販売会社／発売会社: 中央公論新社
• 発売年月日: 2021/12/09
• JAN: 9784120054815

商品レビュー

2024/11/03

　著者は、ロンドン大学キングスカレッジ名誉教授で軍事史・戦争学の大家である。
　次の戦争はどうなるかという予測を振り返ってみた、というたいへん興味深い課題設定である。
　学者、政治家はもちろん小説、映画まで言及している。また、研究者たちの戦争を科学的に予測する研究動向や、そして基本データである死者数のカウントさえ難しいという現実にも触れる。最近の技術であるロボットやドローンにも章を割いている。
　結論は大胆なものでも斬新なものでもない。しかし400ページを超えて検証した内容は説得力があり、そうなんだなと思わせてくれた。

2022/10/10

過去に起きた戦争において当時の人々が次の戦争をどのように考えてきたかを知ることができる。

【概要】
●「次の戦争」についての歴史
●冷戦後の内戦や政情不安、テロリズム
●将来戦の大きな要素となりそうな概念

【感想】
●19世紀半ば以降の戦争について歴史を振り返ることができる。その意味で本書は国際政治学などの参考書的な使い方もできる。
●一方で、技術的な内容はあまり記載されていない。
●題名である「戦争の未来」はこれからの未来ではなく、過去の節目におけるそれぞれの未来を示していると受け取った。

2022/09/07

過去の戦争を振り返りつつ、将来の戦争のありようを考察するような内容が書かれているかと期待して読んだが、正直期待外れだった。

たくさんの参考文献で長い文章が書かれているが、言いたい内容が明確ではなく、ただ長いコラムをずっと読んでいる感じだった。