
商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2021/12/01 |
JAN | 9784093866262 |
- 書籍
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絞め殺しの樹
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絞め殺しの樹
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商品レビュー
3.9
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第一部第一章、昭和10年という時代の中で労働力として搾取され過酷な状況で過ごす10才のミサエが不憫で読むのがしんどい。 逃げてと思うが、10才の子が逃げるということはその後の道子が辿った結末になるしかないのか。 その後も何度も何度も逃げてと思うが、この時代、逃げるという選択肢自体...
第一部第一章、昭和10年という時代の中で労働力として搾取され過酷な状況で過ごす10才のミサエが不憫で読むのがしんどい。 逃げてと思うが、10才の子が逃げるということはその後の道子が辿った結末になるしかないのか。 その後も何度も何度も逃げてと思うが、この時代、逃げるという選択肢自体がなかったのか。ちゃんと「虎に翼」見とけば良かったなと斜め方向の感想さえでてくる。 それでも、逃げられる時も逃げの選択をしないのだからミサエの気質なんだろうな。 なぜこんなにも、良かれと思った選択が不幸な方へ、不幸な方へといってしまうのか。 私かわいそうと自分の首を絞めているのは、自分だということなのか。 第二部、どうしてそういう結論をだしたのかあんなにもミサエを苦しめた吉岡の家に養子に出した息子、雄介の物語。 本の厚さと内容のしんどさから読了後、本を読み終わった!!と謎の満足感があります。
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周囲の期待(ならまだ良いが)、強制にがんじがらめになってしまって、自分の人生を生きられない人々。多かれ少なけれ、こういう経験がある人は少なくないだろう。本当に恐ろしい。寄りかかられている=頼りにされているという解釈もできるが、寄りかかっている方はそんな謙虚な気持ちはなかったりする...
周囲の期待(ならまだ良いが)、強制にがんじがらめになってしまって、自分の人生を生きられない人々。多かれ少なけれ、こういう経験がある人は少なくないだろう。本当に恐ろしい。寄りかかられている=頼りにされているという解釈もできるが、寄りかかっている方はそんな謙虚な気持ちはなかったりする。特に地方だと、こういう縛りが強かったりする。断ち切る勇気、きっかけ、決心が必要なんだなあ。
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ひと昔、ふた昔前の道東の空気感を感じられる。 時代や場所や置かれた状況が原因であろう、いろいろと理不尽なことが主人公の人生に降りかかり、自ら善意で選択したことまで不幸を呼んで、いたたまれない気持ちになる。 現代社会の、何事もクリアで理路整然としたものを好む風潮とは正反対とも言える...
ひと昔、ふた昔前の道東の空気感を感じられる。 時代や場所や置かれた状況が原因であろう、いろいろと理不尽なことが主人公の人生に降りかかり、自ら善意で選択したことまで不幸を呼んで、いたたまれない気持ちになる。 現代社会の、何事もクリアで理路整然としたものを好む風潮とは正反対とも言える、半世紀以上前の得体の知れない暗がりと、理不尽な悪意に飲み込まれる。
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