1,800円以上の注文で送料無料

絞め殺しの樹 の商品レビュー

4

81件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    37

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2025/10/21

1人の女性の壮絶な物語。 戦前から戦後の北海道の根室、最果ての地の中で本当に壮絶としかいえない。 主人公が生きる気力を失っていく場面で、生きなければならないと希望を見出すのではなく、ある種の諦観とゆうか覚悟を決める場面に心揺さぶられた。 ーあなたは哀れでも可哀想でもないんですよ...

1人の女性の壮絶な物語。 戦前から戦後の北海道の根室、最果ての地の中で本当に壮絶としかいえない。 主人公が生きる気力を失っていく場面で、生きなければならないと希望を見出すのではなく、ある種の諦観とゆうか覚悟を決める場面に心揺さぶられた。 ーあなたは哀れでも可哀想でもないんですよ。 わたしは、自分の悲しみに依存していたのかもしれない。この身の不幸によりかかることによって、存在を規定していたのかもしれない。自分の不幸に寄りかかり、そこから養分を得て生きていたのは、自分自信だ。 ー中略ー 立て限りは立つ。死ぬ時まで生きなければならない。 救いがみえない物語の中で、希望があってもなくても、辛くても苦しくても理不尽でも、生きる覚悟を決めなければならないとそう思わせる一冊。

Posted byブクログ

2025/07/21

優しくて真面目な人が搾取される。恩を感じるのは良いけど、それはだめだと思うところにジワジワとはまっていくのが読んでいて引き込まれる。菩提樹。 白猫と佃煮おにぎり、がそれぞれ受け継がれているのが救われる。 ミサエが「自分は苦労したのに」の考えになってしまうのが悲しい。 分岐点で...

優しくて真面目な人が搾取される。恩を感じるのは良いけど、それはだめだと思うところにジワジワとはまっていくのが読んでいて引き込まれる。菩提樹。 白猫と佃煮おにぎり、がそれぞれ受け継がれているのが救われる。 ミサエが「自分は苦労したのに」の考えになってしまうのが悲しい。 分岐点でしっかり抵抗するところが気持ちいい。 「違います!そんなことをした覚え、わたしにはありません!」 「すみませんが、吉岡の家の両親に聞いてみないと、僕からはなんとも言えません」 「気をつけて。あなた、自分で思っているほど、哀れでも可哀想でもないんですよ」あなたこそが特別ではない。あなただけが苦労したのではない。

Posted byブクログ

2025/05/05

重い…今まで読んだ本の中で重いランキング圧倒的1位な気がする…… ドロドロしてるんじゃなくて重い。 私は好きですけど(( ある日ブックオフで発見。 タイトルに惹かれて図書館で借りました。 ちなみに本は全部図書館なのでブックオフで面白そうな本を見つけても図書館で探します(謎 最...

重い…今まで読んだ本の中で重いランキング圧倒的1位な気がする…… ドロドロしてるんじゃなくて重い。 私は好きですけど(( ある日ブックオフで発見。 タイトルに惹かれて図書館で借りました。 ちなみに本は全部図書館なのでブックオフで面白そうな本を見つけても図書館で探します(謎 最初は小さい女の子の話かと思ったら全くそんなことなかったです。 いやミサエさんほんとにすごすぎる。 1回だけこれで平和だ…って思ったところがあるのですが…まあそんな簡単に平和になるもんじゃなかったです。 最初から最後まで息継ぎする暇なんてない430ページ。

Posted byブクログ

2025/04/29

第一章で何度読むのをやめようと思ったか(-_-;) 「おしん」どころじゃなくないか? 皆さんのレビューの評価が高いから きっと幸せになるのね! 辛いけど頑張れミサエ!! ずっと不幸でした(゚-゚*;)(;*゚-゚) ただ何回も人生を選択できるチャンスはあったのですよ?何故そっち...

第一章で何度読むのをやめようと思ったか(-_-;) 「おしん」どころじゃなくないか? 皆さんのレビューの評価が高いから きっと幸せになるのね! 辛いけど頑張れミサエ!! ずっと不幸でした(゚-゚*;)(;*゚-゚) ただ何回も人生を選択できるチャンスはあったのですよ?何故そっちにいく?ちょっと冷静に読めなくなるミサエの行動や決断… 何度読むの中断したか笑 でもよくよく考えると、もう自分の気持ちとか他人に利用されるとかを考えられない人に育ってしまうのかもしれないなぁと(꒪⌓︎꒪) もうどん底気分の第一章から息子雄介の第二章でやっとわたしの気分も浮上しました♪ 雄介はこの腐り切った場所から逃げずに頑張るって決めたんだね…負けるな雄介!! 絞め殺しの木にならず、絞め殺すこともない人生 であるように祈りたい もうこのタイトルが絶妙すぎる。゚(゚´ω`゚)゚。 壮絶な話だから元気な時に読んでくださいね笑

Posted byブクログ

2025/04/29

長くて、苦しく辛い読書だった。 おおよそ前編は、私の母の時代。信じられないほど非人道的な扱いを受け、それでも死なずに頑張れた主人公が、助け出されて、その頑張りで道を切り開いていく姿は爽快だが、ありきたり…ところが その後酷い仕打ちを受けた地元に帰るのは、恩と義理が深すぎた?そして...

長くて、苦しく辛い読書だった。 おおよそ前編は、私の母の時代。信じられないほど非人道的な扱いを受け、それでも死なずに頑張れた主人公が、助け出されて、その頑張りで道を切り開いていく姿は爽快だが、ありきたり…ところが その後酷い仕打ちを受けた地元に帰るのは、恩と義理が深すぎた?そして、今なら考えがたい男尊女卑の昭和の環境。 救われない理不尽を感じるが、当時としては受け入れざるを得なかったのかと思う。 後編は、私の世代。 主人公の子。養子に出され、しかもそれが主人公が酷い仕打ちを受けた家…変わらず、理不尽な扱いをされた育てられたにも関わらず、不断の努力で大学に進んだ後も、地元のしがらみ、血縁の複雑な思い、家への義理、よく帰る決断をしたな、と思う。私ならあり得ない。が、馬鹿なことだとも思えない。 こんな時代に生きていたんだな、と思う。 後編は私の世代。

Posted byブクログ

2024/11/30

第一部第一章、昭和10年という時代の中で労働力として搾取され過酷な状況で過ごす10才のミサエが不憫で読むのがしんどい。 逃げてと思うが、10才の子が逃げるということはその後の道子が辿った結末になるしかないのか。 その後も何度も何度も逃げてと思うが、この時代、逃げるという選択肢自体...

第一部第一章、昭和10年という時代の中で労働力として搾取され過酷な状況で過ごす10才のミサエが不憫で読むのがしんどい。 逃げてと思うが、10才の子が逃げるということはその後の道子が辿った結末になるしかないのか。 その後も何度も何度も逃げてと思うが、この時代、逃げるという選択肢自体がなかったのか。ちゃんと「虎に翼」見とけば良かったなと斜め方向の感想さえでてくる。 それでも、逃げられる時も逃げの選択をしないのだからミサエの気質なんだろうな。 なぜこんなにも、良かれと思った選択が不幸な方へ、不幸な方へといってしまうのか。 私かわいそうと自分の首を絞めているのは、自分だということなのか。 第二部、どうしてそういう結論をだしたのかあんなにもミサエを苦しめた吉岡の家に養子に出した息子、雄介の物語。 本の厚さと内容のしんどさから読了後、本を読み終わった!!と謎の満足感があります。

Posted byブクログ

2024/09/26

周囲の期待(ならまだ良いが)、強制にがんじがらめになってしまって、自分の人生を生きられない人々。多かれ少なけれ、こういう経験がある人は少なくないだろう。本当に恐ろしい。寄りかかられている=頼りにされているという解釈もできるが、寄りかかっている方はそんな謙虚な気持ちはなかったりする...

周囲の期待(ならまだ良いが)、強制にがんじがらめになってしまって、自分の人生を生きられない人々。多かれ少なけれ、こういう経験がある人は少なくないだろう。本当に恐ろしい。寄りかかられている=頼りにされているという解釈もできるが、寄りかかっている方はそんな謙虚な気持ちはなかったりする。特に地方だと、こういう縛りが強かったりする。断ち切る勇気、きっかけ、決心が必要なんだなあ。

Posted byブクログ

2024/09/09

ひと昔、ふた昔前の道東の空気感を感じられる。 時代や場所や置かれた状況が原因であろう、いろいろと理不尽なことが主人公の人生に降りかかり、自ら善意で選択したことまで不幸を呼んで、いたたまれない気持ちになる。 現代社会の、何事もクリアで理路整然としたものを好む風潮とは正反対とも言える...

ひと昔、ふた昔前の道東の空気感を感じられる。 時代や場所や置かれた状況が原因であろう、いろいろと理不尽なことが主人公の人生に降りかかり、自ら善意で選択したことまで不幸を呼んで、いたたまれない気持ちになる。 現代社会の、何事もクリアで理路整然としたものを好む風潮とは正反対とも言える、半世紀以上前の得体の知れない暗がりと、理不尽な悪意に飲み込まれる。

Posted byブクログ

2024/08/30

人はどんな環境でも人とか関係をもっていかないといけない。それがいい関係でもたれば、悪い関係でもある。どんなに悪い関係でも、その関係を断つことができず、どんどん絡まりあって、自分を殺してしまう。でも、そこから抜け出せるのもどうかも自分次第である。

Posted byブクログ

2024/09/01

あまりにも辛くて、胸が張り裂けた。粗暴で卑しく排他的、同調圧力や権力に弱く、見栄っ張り…田舎にありがちな悪しき風土を疑わない吉岡家の面々に憤慨。胸中、幾度もミサエと道子に「逃げて」と祈るが、願い叶わず。唯一、小山田の自滅と、雄介と母親ハナが絞め殺しから解放されたのが救いであった。

Posted byブクログ