商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 柏書房 |
発売年月日 | 2021/11/26 |
JAN | 9784760154272 |
- 書籍
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あいつゲイだって
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あいつゲイだって
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商品レビュー
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私はLGBTQに興味があり学んでいるし、理解もしているつもりだ。ただ、本当に私は誰かからCOされた時、それを受け止められるだろうか。身近な人が性的マイノリティだとしたら、心の底のどこかでふつうじゃないと思ってしまわないだろうか。でも案外、ふーんそうだったんだねーと思えそうな自分も...
私はLGBTQに興味があり学んでいるし、理解もしているつもりだ。ただ、本当に私は誰かからCOされた時、それを受け止められるだろうか。身近な人が性的マイノリティだとしたら、心の底のどこかでふつうじゃないと思ってしまわないだろうか。でも案外、ふーんそうだったんだねーと思えそうな自分もいる。COされたことはない。男女二元論が前提とされ、それ以外が可視化されない社会で、私の持つ当たり前もそれに基づいてしまっている。なんて腹立たしいことだろう。それを他人事に感じる自分も、社会も嫌だ。絵空事をすぐに口に出す私に提示された、過渡期という現実性。目からウロコだった。物事には過程があるのだ。声をあがなければ、そのきっかけとなる大きな事件が無ければ、結局社会は変わらないのだ。
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実はこの本を読む前に、この本に関する批判的な意見を目にしていた。 それは一橋大学の事件についてで、この本はAを擁護しているがZだって十分被害者だという言い分だった。 確かにそうだ。この事件があったからこの本は書かれたとなっているが、『アウティング』が問題なのはわかるがそこだけに注目すると『相談できなかったZ』はどうしたらよかったのかという事になる。 一橋大学の事件は、まず、LGBTへの理解のなさよりも『人間同士のトラブルの対処法』を子どもの時に教えるシステムがない事が問題だと思う。 海外だと、『子供同士はトラブルを起こすもので、そこに大人が適切に介入するのは当たり前』という文面を見て驚いた。 確かに日本は『トラブル』が起きても、弱者(うまく説明できない。周囲を納得させられない人)に我慢させることで、それを収めようとする。 性的同意を学んでいても思うのだが、まずは『断られても大丈夫なメンタルを作ろう』と同意にはある。私もそれが欲しいし、そのように思うにはどうしたらいいかを子供の時に学びたかった。 Aが『告白を断られたも大丈夫と思える事』、『相手の反応を見て一旦、距離を取る事』などを理解していたらアウティングには至らなかったのではないかとすら思う。 A側から見ればZが問題のように見えるかもしれないが、Z側から見ればこれは『拒否を拒否として受け取ってくれない』という同意の問題になるような気がしてならない。 アウティングを肯定しているわけではないが、一橋大学の事件は特殊過ぎて『アウティングが一番問題だよね』とは言えない事件だと思う。 『社会は勝手に変わらない』 最後にそう書いてある。今ある社会も、誰かが切り開いてきた社会だ。 『今は昔よりましになった』と上の世代は言うけど、その『マシ』を作ってきたのは常に戦って批判され侮辱されてきた人たちがいたからだ。 というようなことが書かれている。これは別に性的マイノリティに限った話ではない。女性差別、障害者差別、部落差別など、全て戦ってきた人がいる。 勝手に変わらないけど、『何かをしてはいけない』よりも『こんな選択肢もある』と示せるほうが素敵だと思う。 この本は『アウティングは禁止』という事が書かれているが、本当は『誰かに伝える時は、慎重に』『本人の同意を得て』で十分だし、トラブルが起きた時は『相談窓口がある』という事と『共通の知り合いでなく、知り合う可能性が限りなく低い人になるべく相談する(理解がありそうな人なら、なおいい。)』でもいいのかなと思う。 間違っても『面白おかしく伝える』はアウトである。 さらに『良かれと思って』もやめた方がいい。『良かれと思って勝手に』やることは的外れになりやすい。アウティングに限らず。
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声を上げなければ社会は変わらない、私もそう思います。声を上げ、問題を提起する、著者の勇気ある行動を無駄にしないよう、生きていきたいです。
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