海の中から地球を考える プロダイバーが伝える気候危機

武本匡弘(著者)

• 販売会社／発売会社: 汐文社
• 発売年月日: 2021/11/11
• JAN: 9784811328829

商品レビュー

2025/02/27

著者は、40年以上ダイバーの経験があり、学校の総合学習や大学の授業を担当するダイビングの会社を経営していたが、2015年から環境活動家として活動をしている。自身の経験やデータを用いて海の汚染、二酸化炭素による温暖化、陸と海との関係などを紐解き環境問題について語る。海の素晴らしさや回復機能も描き、ひとりひとりが何をすべきか示唆する。

私が学校司書として働き出した18年前から中学生が環境問題を調べるとキーワードとしてサンゴの白化が出てきた。以前から問題視されてきた二酸化炭素の排出、ここ数年よく聞くマイクロプラスチックなどのお馴染みのWordが出てくる。
しかし、今まで、マスメディアもしくは児童書では批判対象として挙げられる事がなかった事柄にも触れている。海岸に建てられたリゾートホテル、ゴルフ場、スポーツフィッシィング、海の餌付け観光、イルカショー、リサイクルよりリユース、それよりリデュース、フライトシェイム（飛び恥）、漁業のオリンピック方式などだ。

イルカショーが動物虐待、グレタさんが飛行機に乗らないからよほど飛行機って環境に悪いんだなとウスウスとは知っていた。しかし、漁業のオリンピック方式などは初めて知った。

こんな結論でなんだけど、知るって大事だし知らせるって大事。

2024/10/07

今までサンゴの事について解らなかったんですけど、この間神戸の須磨シーワールドに行ってきて、サンゴの事について、見て、学んだのがきっかけで、海の事について、地球の事について、ちゃんと考えようと思い、図書館でこの本を借りました。自分自身、出来る事は、ゴミの分別はもちろん、海岸はもちろん、街のゴミを拾ったり、地球温暖化や地球環境にまつわる本を読んで、学び、考える事だなと思いました。

2024/08/20

子供向けに書かれた本だが、大人も読んで欲しい。
環境問題は途方もなさすぎて、どこから手をつけていいのか、自分に何ができるのか　と思ってしまうが、まずは知ることが大事な一歩。
自然に親しむレジャー施設が、実は環境破壊の原因になっているという話はショックだった。そういうレジャーが大好きなのに…。
自分もダイバーとして、自然を愛する者として、できることからやらなくては。