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戦後民主主義に僕から一票 SB新書562
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | SBクリエイティブ |
発売年月日 | 2021/11/06 |
JAN | 9784815608699 |
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戦後民主主義に僕から一票
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商品レビュー
4.6
12件のお客様レビュー
とても面白いし、かなり納得して読めた。 民主主義、政治、憲法、教育の4つについて各所に書いた文章のコンピレーション。教育のところはご自身が当事者だったためか、実体験に基づく感情が表れているところもあったが、その他は本当にまともなことを普通に冷静に、しかもとてもわかり易く説明してく...
とても面白いし、かなり納得して読めた。 民主主義、政治、憲法、教育の4つについて各所に書いた文章のコンピレーション。教育のところはご自身が当事者だったためか、実体験に基づく感情が表れているところもあったが、その他は本当にまともなことを普通に冷静に、しかもとてもわかり易く説明してくれている。 日本社会の株式会社化という言葉が出てくるが、これは本質よりも効率性を求めるケースや、数的帳尻合わせを良しとする評価軸が今だに蔓延っているこの国を上手く表している。また、政治、憲法の章では対米追従・隷属の歴史や背景・経緯がウチダ先生らしい筆致で描かれており、本当に納得できた。 この国は先進国ではあるが、一流国にはなっていない。どうあるべきか、という議論に国民が参加していくようになるまでにはもう少し時間が掛かりそうだ。時間をおいてもう一度読みたいと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
武田鉄矢さんのラジオを聞いていると、内田先生の話がしばしば。ずっと気になっていた人だけど、やっと一冊手に取ることになりました。民主主義とは何か、株式会社と民主主義、アメリカとの関係と護憲の問題、リバタリアニズム、それと大学の話。自分の考え方がいかに薄っぺらな表面的なものなのか、改めて考えさせられる一冊でした。先生は「皆が言っていないようなことを言う」と本人がおっしゃっているけど、確かに。根っこにこういうもんだいがあって、そこから考えると見える姿も変わる。もう少し色々勉強したいと思わされる深い内容でした。そして、株式会社と民主主義を改めて考える機会を持てたのは、自分にとってとても良いタイミングだったような気がします。
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民主主義、政治、憲法、教育という四つのテーマについて書かれた著者の文章を収録しています。 著者の憲法をめぐっての発言は、わたくし自身もこれまでいくつかの本で目にしてきましたが、本書ではとくに、戦中派がなぜ日本国憲法の制定過程について沈黙してきたのかということについて著者独特の議...
民主主義、政治、憲法、教育という四つのテーマについて書かれた著者の文章を収録しています。 著者の憲法をめぐっての発言は、わたくし自身もこれまでいくつかの本で目にしてきましたが、本書ではとくに、戦中派がなぜ日本国憲法の制定過程について沈黙してきたのかということについて著者独特の議論が展開されており、おもしろく読みました。著者は、日本国憲法は「押しつけ憲法」であるという改憲派の問題提起を受けて、「ある日「お前たちが信じているものは人工物だ」と言われて仰天している「年取った子ども」に過ぎない」といい、戦中派の沈黙の意味がいったいなんであったのかということに、あらためて目を向けようとしています。 著者が「まえがき」で「変な話」であると自認するように、はたして戦中派の意図が著者の考察するようなものであったのかどうかということについては、正直なところ疑問を感じましたが、著者はかならずしも歴史的な事実をつきとめようとしているのではないのでしょう。むしろ著者は、その沈黙を先行世代からの「贈り物」として受けとっており、レヴィナスに呼びかけられたように感じた経験をみずからの思想的営為の出発点に置いている著者らしい考察であるように思います。
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