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一汁一菜でよいという提案 新潮文庫
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一汁一菜でよいという提案 新潮文庫

土井善晴(著者)

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一汁一菜でよいという提案 新潮文庫

990

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2021/10/28
JAN 9784101033815

一汁一菜でよいという提案

¥990

商品レビュー

4.2

139件のお客様レビュー

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2024/09/04
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※このレビューにはネタバレを含みます

料理研究家の土井善晴氏による料理本。 内容はといえば、日本の日常食、ミニマムスタンダードの提案、とでも言ったものかと思います。 ・・・ その前に、世界を見渡すと、日本ほど手作りにこだわる国はないのではないか、とか思います。もちろん、日本と、今住んでいる東南アジアの端くれしか知りませんが。 日本では、スーパーに行けばきれいで安全で状態の良い野菜が所せましと並び、数多くのレシピがネット上にあふれ、テレビをひねれば(チャンネルを回すノブなんか殆どわからないか)あったか手作り的料理なCMは未だに散見されます。カレーとかシチューとか(そもそもルーが出来合いだけどね)。 お惣菜が多く売り出され、冷凍食品がどんどんおいしくなっているものの、やはりこれらを家庭に持ち込むのに罪悪感を持つ方も多いのではないでしょうか。ちょい足しレシピという言葉の裏には罪悪感があるのでは、と裏読みするのは私だけではない筈!? やっぱり日本では手作りをやたらに称揚する気配がある気がします。 ・・・ かたや東南アジアとかですと、外食文化が当然です。 タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、こうした国では多くの家庭は夕食等を屋台で持ち帰りして家で食べるというスタイルは普通でありましょう。むしろ料理を作る家庭はちょっと物珍しい目で見られるかもしれません。 ・・・ そこで立ち返ると、土井先生は手作り神話の信者かもしれません。 ただ、料理は手作り・でも少しゆるーくやろうや、という提案です。 なんと、ごはん(炊きましょう)・みそ汁(メインですね)・お新香、この三つでやりましょうと。 とりわけ味噌汁がポイントです。 出汁にこだわらなくてもよい。何を具に入れてもOK。何なら味噌をとくだけでもOK。こうおっしゃいます。 どうやら味噌という日本の伝統調味料には思い信頼を寄せている模様。なかなか面白いので詳しくは本書をご覧ください。 ・・・ こうしたシンプルな食事を提案するのは、ハレ(非日常)とケ(日常)でいう「ケ(日常)」であることを認識し、料理のベースをもっと低いものにしよう、というもの。 毎日ごちそうを作る必要はないでしょ、と。 また、地産地消や四季を感じる食材などをちょっと足し、シンプルでもいいので手作りしようという提案でありました。そういうものが古来から育まれてきた文化やリズムなんだと、みたいなことを仰っていました(不正確ですんません)。 ・・・ ちなみに。 先ほどの外食の話に戻ると、東南アジアの屋台の外食ってのは、慣れるともうどれも美味しくないんです(個人的意見)。 だって、味付けはどれもアジ〇モトだし、麺類は画一的な工場製品だったりしてね。食後大抵のどが渇く(気がする)し。 そうしたときに、時に煮えすぎだったり、時に固かったり、あるいはたまに異なる野菜で炒めモノを作ってくれたり、そういう手作りっていいなあって、ふと思ったんですね(←手作り神話の信者)。家内には感謝の念しかありません。 おいしいまずいではなく、そのブレというか、読めないところ? 日々の出来がビミョーに異なる自然さに何だかホッとするなあ、と思ったのです。 もちろん、日常は忙しいし、一人だとどうしても手抜きすることは多いと思います。家庭を持っていても、共働きだと惣菜や冷凍食品に頼りがちになるとは思います。 ただ、だからこその土井さんのシンプルな手作りの提案なのです。 私は割りかし彼の提案は賛成です。 (因みに主婦で調理師免許を持つ妻は「それじゃアカン」とのことでした・・・。キビシイ) ・・・ ということで土井氏の本でした。 途中で日本文化論的というかホーリスティックな物言いになりどこに行くんだろう?と思いましたが、基本的にはシンプルごはんの提案でした。 私も一人の時はどうしても、袋麵に野菜炒めみたいな雑な料理をして一日一食で済ます、みたいな生活が多くなります。次回機会があれば本作を実践してみたいと思います。ま、疲れていると本当に台所なんか立つ気にもならないものですがね。。。 ということで、本作、多忙な方、生活が雑だと感じられている方におすすめです。

Posted by ブクログ

2024/09/03

生き方が詰まってる本 料理しない人、できない人を馬鹿にする人は多いけど、そんなことはなく優しく寄り添ってくれる気持ちのいい本 根本にはみんなに料理を無理せず楽しんでほしいっていう想いが強いんだろうなって感じとれた ちょっと疲れた日でもお味噌汁の出汁の匂いを嗅ぐだけで落ち着く。 と...

生き方が詰まってる本 料理しない人、できない人を馬鹿にする人は多いけど、そんなことはなく優しく寄り添ってくれる気持ちのいい本 根本にはみんなに料理を無理せず楽しんでほしいっていう想いが強いんだろうなって感じとれた ちょっと疲れた日でもお味噌汁の出汁の匂いを嗅ぐだけで落ち着く。 とりあえずの柱ができると、献立に苦しまなくていいし副菜を作れた自分を褒めることができる。 出会えてよかった

Posted by ブクログ

2024/08/29

家庭料理は簡単で良い、という内容かと思いきや、なるべく手料理を作り、かつ絶滅しつつある和食を持続させるための「一汁一菜でよい」というある種の譲歩なのだと思った。インスタント味噌汁と作り置きのおかずで済ませてすみませんという気持ち。 「(加工食品は)自分で調理することで、浄化され...

家庭料理は簡単で良い、という内容かと思いきや、なるべく手料理を作り、かつ絶滅しつつある和食を持続させるための「一汁一菜でよい」というある種の譲歩なのだと思った。インスタント味噌汁と作り置きのおかずで済ませてすみませんという気持ち。 「(加工食品は)自分で調理することで、浄化されるのです。」 「稀有な日本人の高貴性」 「(日本料理は)(一万年以上前の遠い昔から)洗練されていたのではないだろうかと感じるものが多いのです。」 などなど、抽象的でちょっと気になる記載はあった。 とはいえお味噌汁は簡単だし、本文にもあるようにケの食事としては十分だし、実践する理由にはなる。挿入されたお写真も魅力的だった。

Posted by ブクログ

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