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数式がなくてもわかる!Rでできる因子分析
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数式がなくてもわかる!Rでできる因子分析

松尾太加志(著者)

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数式がなくてもわかる!Rでできる因子分析

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 北大路書房
発売年月日 2021/09/13
JAN 9784762831669

数式がなくてもわかる!Rでできる因子分析

¥2,530

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2022/03/17

説明に言葉足らずなところが多くて,初学者は丸暗記をするだけになりそうです。例えば,斜交回転の結果,項目を表す点に軸の値を与える方法が2つあり,一方はベクトル座標としての因子負荷量はまあ分かるのだけど,軸に垂線をおろした時の値が「相関係数」としか書かれていなくて,その項目と何の相関...

説明に言葉足らずなところが多くて,初学者は丸暗記をするだけになりそうです。例えば,斜交回転の結果,項目を表す点に軸の値を与える方法が2つあり,一方はベクトル座標としての因子負荷量はまあ分かるのだけど,軸に垂線をおろした時の値が「相関係数」としか書かれていなくて,その項目と何の相関係数なのかがきっと分からないでしょう。アルファ係数のRコマンドはあっても,アルファ係数の説明もない。 なのに,くどさも併せ持っていると思います。例えば「専門的観点から見ると,…,…,専門的な立場からすると…」(p.80) って1文。よく練られた文章とは言えません。読みにくい文章があちこちにあるというのが正直な印象です。 また,p.65の脚注に「因子構造は,因子パターンに因子間相関を乗じれば算出されます」とあり,その言葉に従って2因子の相関係数を掛けても全然一致しません。これ「因子間相関の行列」を掛けないといけないのですが,これも言葉足らずです。 「因子の数を決めるには,いかに主観を捨てるかが重要 (p.48)」といっても,観測変数はどう決められたかというと,「こういう因子がありそうだ」という信念の下に作られているのだから,出来レース的な分析方法。反応時間とか正答率に比べると,尺度としては頼りないものにならざるを得ません。面倒な方法でありながら,得られる結果は完全主観よりはマシな程度。 「(めんどくさい)因子分析やったーぁ」という満足感で存続している方法に過ぎないのだろうと思います。「一般に多変量解析を行うと難しい分析を行ったという達成感があり,それだけに威光効果があります。(p.99)」はまさにその通り! 過信は禁物!(「過信しすぎてはいけません (p.99)」は日本語としておかしいですね。) 「数式がなくても」と言っても,数学を知っている方が言葉足らずを補うことができるので,因子分析を用いる学生はこの本の後にさらなる本で勉強すべきだと思います(が勉強しないから,粗悪分析が乱発するんだよね)。 ***** 軸の回転は,人間が勝手に判断して軸を動かしても悪くありません。ただし,たくさんある変数すべてにとって都合のよいように人間が判断するのが難しいため,ある数値上の基準に基づいて回転角を決めたほうが結果的にうまく回転できるというにすぎません。(pp.64-65)  この方法[尺度得点]では,因子からの影響をall or nothingで考えることになります。したがって,因子からの影響の強さ,つまり因子負荷量の値の高低を無視してしまうやり方になってしまう欠点をもっています。その無視してしまう程度が少ないことを示したいために,単純構造を目指すことになってしまっているのです。(pp.82-83)  このように,結果的に分析者が都合のよいように恣意的に基準[単純構造と見なせる因子負荷量の境界]を決めてしまうこともあります。いずれにしても,尺度得点を使う場合,因子との関係性の有無を示す明確な数値上の基準をどう定めたかが問われます。(p.86)  因子分析の神髄は,本来観測変数が複数の因子に影響を受けているから,そこからその共通因子を探っていくという多因子モデルであるはずですから,尺度得点を使いたいがためにいたずらに単純構造を目指すことが必ずしも望まれることではありません。(p.91)

Posted by ブクログ

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