商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
| 発売年月日 | 2021/09/10 |
| JAN | 9784569850122 |
- 書籍
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ガラスの海を渡る舟
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ガラスの海を渡る舟
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商品レビュー
4.1
322件のお客様レビュー
私の好きな寺地はるなさんの本。 やっぱりいい。繊細で透明感があって心に染み入る。 祖父の残したガラス工房を継ぐ兄妹、道と羽衣子のお話。仲がいいとは言えないふたり。発達障害と思われる道は普通のことが上手くこなせない。羽衣子は平凡でない特別を求めているけどなかなか上手くいかない。お互...
私の好きな寺地はるなさんの本。 やっぱりいい。繊細で透明感があって心に染み入る。 祖父の残したガラス工房を継ぐ兄妹、道と羽衣子のお話。仲がいいとは言えないふたり。発達障害と思われる道は普通のことが上手くこなせない。羽衣子は平凡でない特別を求めているけどなかなか上手くいかない。お互いが理解できないし苦手なふたり。 羽衣子のしんどさを想った。しょうもないと思っている兄にはガラス作りの特別な能力がある。母はいつも兄を見ている。自分は何者にもなれないのではないか、そんな焦りと葛藤の日々。 道は道でしんどかったね。みんなが普通にできることができない自分を持て余して、苦しかった。 十年の年月の中でのいくつかのきっかけがあり、少しずつ相手を理解して受入れて近づいていく。その過程を丁寧に描いていて、淡々としているようで温かで、心に沁みます。 道の言葉にははっとさせられました。 “悲しみの最中で前を向けないならそれはまだ前を向くべき時ではない。準備ができていないのに前を向くのは間違っている。前を向きなさいという人は受け止める力がなくて弱いからだ。” “他人の感情は天候のようなもの。コントロールできないから雨が降ったら傘をさすみたいに対処すればいいんだな。”
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兄弟も夫婦も一人一人違う人間で、まったく同じ人間なんていない、凸凹は補い合って一つになれるんじゃないかなと思いました。
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ガラス工房で働くことになった姉、「特別な存在になりたい」と思う羽衣子と、「臨機応変」「空気を読む」ことができない弟、道との微妙な距離感や人間模様が描かれた作品。 「信頼」と「期待」は違うんだな、ということを学ばせてもらった。 みんなちがって、みんないい。 そんなことを思った本...
ガラス工房で働くことになった姉、「特別な存在になりたい」と思う羽衣子と、「臨機応変」「空気を読む」ことができない弟、道との微妙な距離感や人間模様が描かれた作品。 「信頼」と「期待」は違うんだな、ということを学ばせてもらった。 みんなちがって、みんないい。 そんなことを思った本だった。
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