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覇権から見た世界史の教訓 PHP文庫
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覇権から見た世界史の教訓 PHP文庫

中西輝政(著者)

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覇権から見た世界史の教訓 PHP文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 PHP研究所
発売年月日 2021/09/10
JAN 9784569901275

覇権から見た世界史の教訓

¥990

商品レビュー

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2025/12/04

同盟国に「ハシゴを外される」ことを繰り返してきたのが日本の歴史、というのはあらためて痛感する史実。米中の覇権争いの中で、もはや覇権国を目指すことが不可能になった日本が、今後どのように振舞っていくべきかを考えさせられるる1冊である。 尚、トランプを批判してバイデンを支持しているのが...

同盟国に「ハシゴを外される」ことを繰り返してきたのが日本の歴史、というのはあらためて痛感する史実。米中の覇権争いの中で、もはや覇権国を目指すことが不可能になった日本が、今後どのように振舞っていくべきかを考えさせられるる1冊である。 尚、トランプを批判してバイデンを支持しているのが少々イガイではあったが、著者としては古き良き大英帝国の「理念」に対する信用というか思い入れ?があるように感じられる。本書は第2次トランプ政権を全く予見していないのだが、もはや民主主義国家が少数派となった現代の国際政治においては「理念」よりも更なる「リアリズム」が求められているのではないだろうか。

Posted by ブクログ

2025/04/28

覇権の世界史の教訓:日本が生き残るために学ぶべきこと 世界史が我々に教える「生存のための教訓」を国民的レベルで 幕末日本:四方八方からの脅威にさらされた史上最も厳しい国際環境 イギリス外交:「外交の規範例」、その「知恵」に学ぶ イギリスの「モラル」:世間の実情を無視しない、直感に...

覇権の世界史の教訓:日本が生き残るために学ぶべきこと 世界史が我々に教える「生存のための教訓」を国民的レベルで 幕末日本:四方八方からの脅威にさらされた史上最も厳しい国際環境 イギリス外交:「外交の規範例」、その「知恵」に学ぶ イギリスの「モラル」:世間の実情を無視しない、直感に基づく指針 「橋にたどり着くまで渡ろうとしてはならない」:過早な対処を戒める知恵 イギリス外交の「素人の優越」:専門技能と判断力は両立しにくい? 「成功(勝利)」よりも「うまく負けること」(lose well) を重視する精神 成果でなく過程における「振る舞い方」が全て(アングロサクソン人生観) 戦いの最中でも「時間の感覚」「しおどき」を見極める ライバルを利益配分で無害化する伝統的な「宥和政策」(Appeasement) イギリス覇権(パックス・ブリタニカ)の三要因:海軍力、経済力、イデオロギー 金融と通貨(ポンド体制)の覇権こそイギリス覇権の要 「自由貿易」を大義名分とした軍事力行使というイデオロギー 一極覇権主義の驕りから「協調による多極主義」への戦略転換 ナポレオン帝国を「間接的に叩き潰す」イギリスの戦略 ウィーン会議を「踊らせた」?:優位な立場からの多極的秩序形成 共産主義イデオロギー:革命のためなら謀略・暴力も「許される」 帝国主義国同士を戦わせる「敗戦革命」戦略(レーニン) コミンテルン:秘密プロパガンダ工作の司令塔「ミュンツェンベルク・トラスト」 近衛上奏文:敗戦より恐ろしい共産革命による「国体」破壊への危機感 尾崎秀実の告白:最終目的は日米開戦を通じた日本の共産主義化、世界革命 ソ連・共産主義陣営による日米双方からの開戦誘導工作 冷戦の本質:軍拡競争それ自体が対立を進行させた トルーマンドクトリン:イデオロギー的にソ連の脅威を煽るアメリカ外交の転換点 ロシアによるクリミア併合:冷戦後秩序への根本的挑戦 クリミア併合「お咎めなし」と安保理拒否権:力の論理の現実 中国はこの「クリミアの教訓」をよく見ているはずだ 現代日本の課題:「歴史戦」にいかに対応するか 東アジアの歴史観:「事実」より理念上の「真実」(イデオロギー)が優先? 「真実の強さ」:事実検証に基づき本当の真実を語り続ける重要性 腰を据えて歴史戦を戦えば、日本は必ず勝てる 国際政治の現実:国と国は「本当の意味で友好的」にはなり得ない だからこそ「友好」「親善」と言い続けなければならない外交のリアリズム 国家と安全・安定した社会は当たり前ではない、幸運な「国恩」 明治維新のイデオロギー・戦略の真の源泉:「英国策論」 歴史から学び、今後の世界の大きな方向性への視野を得る 米中覇権争奪の行方:覇権争奪の「歴史のドラマ」から示唆を得る

Posted by ブクログ

2024/04/09

今まで覇権国家がなぜ覇権を取れたのか、気になってはいたが深くは調べてこなかった。だが、この本を読んで少しは理解できたと思う。情報一つとっても至る所にスパイを送り込んで情報を抜き取ったり、工作員を送り込み、日本を南進に仕向け日米戦争へと向かわせたり等、内側(国内)だけの戦略だけでな...

今まで覇権国家がなぜ覇権を取れたのか、気になってはいたが深くは調べてこなかった。だが、この本を読んで少しは理解できたと思う。情報一つとっても至る所にスパイを送り込んで情報を抜き取ったり、工作員を送り込み、日本を南進に仕向け日米戦争へと向かわせたり等、内側(国内)だけの戦略だけでなく、外側(相手国)にも戦略を張り巡らしていたことに驚きを感じた。特に、近衛内閣に入り込み、日本の北進を防ぎ、南進へと突き進ませた尾崎秀実の工作には驚いた。まだまだ知らないことばかりだ。もっともっと本を読み、自分の中で咀嚼していく!

Posted by ブクログ