オカルト研は存在しない!!(1) ヤングアニマルC

河原井優貴(著者)

• 販売会社／発売会社: 白泉社
• 発売年月日: 2021/08/27
• JAN: 9784592165767

商品レビュー

2022/02/03

随分と勢いのある破天荒ギャグが展開される作品だ……
冒頭2ページこそホラー風味だというのに、その後はひたすらに理不尽ギャグに破天荒ギャグに人間辞めましたなギャグを目まぐるしく披露していくのだから信じられない

トイレの花子さんと仲良くなった思い出があるから都市伝説を広めたいと考えるかおると部長大好きで若干人間辞めてるこのかを中心にオカルト研の日常が描かれているね
オカルト研を舞台としているのに、オカルト的なシーンはあんまりないのかな？と思っていたら途中からバンバンオカルト的な存在が物語に絡みだす展開には驚かされたけど
居るんだ。そこは普通にオカルトさんはいらっしゃるんだ

表紙は女の子二人でオカルト研に加わるメンバーも女の子が多め。こういった作品では女の子同士の和気藹々を重視して男をあまり出さないタイプも多い気がするのだけど、本作では2話目から男キャラが登場しているね。まあ、彼もご多分に漏れずキャラが濃いのだけど
ゲロインならぬゲーロー？オカルト研での登場シーンから随分なやらかしである

でも、そういう扱いだから彼がかおるとこのかの二人で上手く回りそうだった空間を壊さない立ち位置になっているし、後から登場するすばるなども豊田を介して綺麗に馴染む形になっているね

ただ、そうやってキャラの濃いメンツが物語に加わってこようともこのかが最も濃厚で他の追随を許さないのだけど
部長大好き人間であるのは判るけど、犬の糞を「小さくて可愛い！部長みたい！」と言った挙げ句、それをポケットに入れて持ち帰るなんて恐ろしい行動は古今東西見たことがないよ……

ここまで来ると花子に会ったという経験だけでオカルト研を立ち上げたかおるが一番マトモに見えるという不思議
もうこのメンツが揃って喋っているだけで面白いと感じ始めてしまうね(笑)