![わたしたちはなぜ笑うのか 笑いの哲学史](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001972/0019724048LL.jpg)
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新曜社 |
発売年月日 | 2021/08/05 |
JAN | 9784788517356 |
- 書籍
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わたしたちはなぜ笑うのか
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わたしたちはなぜ笑うのか
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喜劇の始まりからそれぞれの時代の思想家、哲学者による笑いについての定義などをまとめている。 前半は演劇における道化の役割や、そこで生まれる笑いなどの分析についてなのだが、前提として、その演劇の内容を知っている必要があるためか、演劇内容の説明の方が長く感じられ、途中で一体何の本を...
喜劇の始まりからそれぞれの時代の思想家、哲学者による笑いについての定義などをまとめている。 前半は演劇における道化の役割や、そこで生まれる笑いなどの分析についてなのだが、前提として、その演劇の内容を知っている必要があるためか、演劇内容の説明の方が長く感じられ、途中で一体何の本を読んでいるのか分からなくなったほどだった。 ただ、ドン・キホーテの世界で、道化は、相手から見た自己の姿の愚かしさを相手と共に笑うことによって社会的な絆を作り出すという部分は納得できた。 精神と身体の二元論を説いたデカルトが整合性をつけるために笑いを人間の意思が伴わない不随意な身体運動の一つとして苦し紛れの説明をしていたり、ホッブズやボードレールのように笑いは他者に対しての心の内での優越感だという極端に感じられるような考えだったり、カントによる笑いは身体的な緊張の放出であったりと哲学者の笑いに対する捉え方や様々な笑いについてが興味深かった。 印象に残ったのはフランクルの武器としての笑い。 強制収容所で仲間の心が挫けないようにするため1日にひとつ愉快な話を見つけることを義務にし、その後、本職の精神医学者としては笑いを治療手段として導入したという。 笑い、ユーモアは、患者自身の不安をあざ笑うことを学び、笑う勇気が必要だと説いたという。 ただただ笑って免疫力を高めましょうというのではなく、苦悩の中にあっても、苦悩に溺れてしまうのではなく、そこから距離をとり俯瞰的に見ることが大事だと理解した。 そうやって、ユーモアで折れない心を鍛えたいものだと思った。
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笑いに関係する哲学・思想について簡単にまとめた入門書で,全体的に駆け足の解説であるが「第三章 ルネサンスの笑いの文学」の比重が大きい。
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笑いに関する歴史・哲学史を整理した書。 笑いをめぐる歴史と既存の議論をざっくり整理する資料として利用できる。
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