商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 平凡社 |
| 発売年月日 | 2021/08/06 |
| JAN | 9784582769203 |
- 書籍
- 新書
幻想童話名作選
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幻想童話名作選
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
様々な作家の小品集で、夜寝る前やカフェなどでさっと読めるのが良い。 もともと怪異や幻想をテーマにした作品に興味があったため、読んだことがない 作家の作品にも触れることが出来て、いろんな世界に入り込んでいくようで とても楽しめた。 編集者の意図だと思うが、湖や海、生き物などが共通の...
様々な作家の小品集で、夜寝る前やカフェなどでさっと読めるのが良い。 もともと怪異や幻想をテーマにした作品に興味があったため、読んだことがない 作家の作品にも触れることが出来て、いろんな世界に入り込んでいくようで とても楽しめた。 編集者の意図だと思うが、湖や海、生き物などが共通のテーマとなっており、 どことなく作品の中に切なさがちりばめられているように感じる。 今も昔も、水辺や動物は異世界や怪異と縁が深いものらしい。 特に印象的だったのが夢野久作の「ルルとミミ」、 そして与謝野晶子の「うなぎ婆さん」。 「ルルとミミ」は結末に賛否あるが、物語全体に漂う強烈な耽美感。 そしてずっと薄霧がかかっているような倒錯的な雰囲気が忘れられない。 「うなぎ婆さん」は「君しにたまふことなかれ」で有名な与謝野氏が こんな小気味良い軽やかな短編を書いていることにびっくりした。 前半のコミカルなやり取りや物語の締めくくり方が、各地に残る民話伝承のようで とても興味深かった。他にも似たような作風の作品を書いているのだろうか。
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敬愛する東雅夫氏の編んだ、近代日本の文豪達のものした幻想的な童話のアンソロジー。泉鏡花、内田百閒、谷崎潤一郎、三島由紀夫、宮沢賢治、室生犀星、芥川龍之介などなどなど。どれも佳作揃いで楽しめる。そしてなんと言っても文章のすばらしさ! いずれ劣らぬ名文で、極上の美味。読んで恍惚とする...
敬愛する東雅夫氏の編んだ、近代日本の文豪達のものした幻想的な童話のアンソロジー。泉鏡花、内田百閒、谷崎潤一郎、三島由紀夫、宮沢賢治、室生犀星、芥川龍之介などなどなど。どれも佳作揃いで楽しめる。そしてなんと言っても文章のすばらしさ! いずれ劣らぬ名文で、極上の美味。読んで恍惚とするぞ。文豪達、なんでこんなに博覧強記で語彙力あるねん! しかし、鏡花の擬古文や谷崎の文章など、子供には読むことできんやろ。『広辞苑』にも載っていないような言葉が頻発されるんだぜ。谷崎の「人魚の嘆き」を読んでから表紙の絵を眺めるとまた、感興深い。実に楽しい読書だった。ああおいしかった。
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〈文豪怪異小品集〉シリーズも10冊目、"特別篇"と銘打った幻想童話のアンソロジー。 劈頭を飾るのは、鏡花「海戦の余波」。硯友社時代の鏡花最初期の作品。正に国家の時代を思わせる日清戦争期の戦意高揚もので、支那人に対する侮蔑ことばが頻出するなど、特定の編集...
〈文豪怪異小品集〉シリーズも10冊目、"特別篇"と銘打った幻想童話のアンソロジー。 劈頭を飾るのは、鏡花「海戦の余波」。硯友社時代の鏡花最初期の作品。正に国家の時代を思わせる日清戦争期の戦意高揚もので、支那人に対する侮蔑ことばが頻出するなど、特定の編集意図の下でなければ、現在なかなか取り上げづらい作品だろうと思われるが、今回初めて読む機会を得た。海軍士官の子である少年の態度が一途で健気だが、竜宮の描写など、やはり鏡花を感じさせられる。 内田百閒の童話も、相変わらず不気味。犀星「寂しき魚」、子どもはかえって面白く思えるのかもしれないが、大人になって読むと、この魚は一体何を考えて、このようになってしまったのだろうかと、要らぬことをあれこれと考えてしまいそうだ。 収録作のなかで長めの作品、谷崎の「人魚の嘆き」、賢治「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」は別の機会に既に読んでいたが、それぞれ著者の個性が良く現れていると思う。巌谷小波の「平太郎化物日記」は、この頃はすっかり有名になった稲生武勇伝もの。 夢野久作や三島由紀夫の童話など、代表作品は読んだとしても、なかなか出会えぬ作品を読むことができた。アンソロジーの妙味に感謝。
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