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その先の道に消える 朝日文庫
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その先の道に消える 朝日文庫

中村文則(著者)

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その先の道に消える 朝日文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2021/08/06
JAN 9784022650023

その先の道に消える

¥693

商品レビュー

3.2

25件のお客様レビュー

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2026/02/06

色んな登場人物の物語が交差して、クライマックスに達するラスト。 切なくて、寂しい。 冨樫刑事に、葉山みたいな同僚刑事がいて、良かったと思う。 葉山刑事が気になって、最後まで集中して読んだ。 人生とは一体、なんだろ?

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2025/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中村氏の作品といえば、初めて読んだのが「掏摸」だったと思いました。 悪の世界にある序列、そして圧倒的な「力」と性。その暴力的な支配。世の明るみに出ない世界をたっぷり堪能しました。 ・・・ で、本書はといえば、相変わらずの方向性は踏襲しております。 二部構成であり、一部の語り手は刑事の富樫。 性にこだわりのある刑事の富樫。惹かれた女性を罪から救うため、蟻地獄にはまってゆく様が描かれます。 二部の語り手は富樫の同僚だった葉山。彼もまた過去のある刑事ですが、彼が少しずつ事件の全貌を解明してゆきます。 ・・・ 一言で言えば刑事モノですが、やはり人の暗部、なかでも性についての描写がすごいですね。 隠されているから覗きたくなるのか、禁止されているから進みたくなるのか。刑事という公権力、その権力に対抗しうる武器としての性という側面も。 そうした暗部を包み隠さず語ることに、ある意味清々しさすら感じます。 縄・緊縛と日本文化とのリンクや、SMとの連携等も面白く読みました。 ・・・ ということで久しぶりの中村作品でした。 自分の性欲はおかしいんじゃないかと思う人は中村作品を読んでみても良いかもしれません。小説とはいえ、性の欲求というのは人間の根源に根差している、場合によっては抜き差しならないほど命に迫るものだということが分かるかもしれません。結構皆、猛獣のような衝動をなだめすかして飼いならしているのかもしれません。 本作の富樫のように踏み外してはなりませんが。

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2024/12/22

緊縛師をめぐるサスペンス。 あいかわらずどう咀嚼すればよいか迷わせる作品。 著者の作品に頻繁に現れる圧倒的で純粋な悪に対し、なすすべなく破壊されていく薄暗い過去を持つ人々。 惑い苦しみながら生きていく中で、個別の人生がある瞬間重なり合う。その一瞬を切り取って物語が紡がれていく。...

緊縛師をめぐるサスペンス。 あいかわらずどう咀嚼すればよいか迷わせる作品。 著者の作品に頻繁に現れる圧倒的で純粋な悪に対し、なすすべなく破壊されていく薄暗い過去を持つ人々。 惑い苦しみながら生きていく中で、個別の人生がある瞬間重なり合う。その一瞬を切り取って物語が紡がれていく。そこに関係の発展はない。物語が終焉した後も、それぞれの決して楽ではない人生は続いていく。 絶対的な信念というもので動いている人間は、羨ましい。でも人って曖昧で矛盾を孕む葛藤の中で折り合いをつけながら生きているんだろうな。そこから逸脱する瞬間というものが、緊縛という手段を通して描こうとしているのではないか。 日常を投げうって陶酔できる場があるというのは、たとえ傷つき苦しいものだとしても一縷の幸福が降りかかるのだろう。自分にとって、想像の埒外ではあるが。

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