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その先の道に消える の商品レビュー

3.2

25件のお客様レビュー

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2026/02/06

色んな登場人物の物語が交差して、クライマックスに達するラスト。 切なくて、寂しい。 冨樫刑事に、葉山みたいな同僚刑事がいて、良かったと思う。 葉山刑事が気になって、最後まで集中して読んだ。 人生とは一体、なんだろ?

Posted byブクログ

2025/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中村氏の作品といえば、初めて読んだのが「掏摸」だったと思いました。 悪の世界にある序列、そして圧倒的な「力」と性。その暴力的な支配。世の明るみに出ない世界をたっぷり堪能しました。 ・・・ で、本書はといえば、相変わらずの方向性は踏襲しております。 二部構成であり、一部の語り手は刑事の富樫。 性にこだわりのある刑事の富樫。惹かれた女性を罪から救うため、蟻地獄にはまってゆく様が描かれます。 二部の語り手は富樫の同僚だった葉山。彼もまた過去のある刑事ですが、彼が少しずつ事件の全貌を解明してゆきます。 ・・・ 一言で言えば刑事モノですが、やはり人の暗部、なかでも性についての描写がすごいですね。 隠されているから覗きたくなるのか、禁止されているから進みたくなるのか。刑事という公権力、その権力に対抗しうる武器としての性という側面も。 そうした暗部を包み隠さず語ることに、ある意味清々しさすら感じます。 縄・緊縛と日本文化とのリンクや、SMとの連携等も面白く読みました。 ・・・ ということで久しぶりの中村作品でした。 自分の性欲はおかしいんじゃないかと思う人は中村作品を読んでみても良いかもしれません。小説とはいえ、性の欲求というのは人間の根源に根差している、場合によっては抜き差しならないほど命に迫るものだということが分かるかもしれません。結構皆、猛獣のような衝動をなだめすかして飼いならしているのかもしれません。 本作の富樫のように踏み外してはなりませんが。

Posted byブクログ

2024/12/22

緊縛師をめぐるサスペンス。 あいかわらずどう咀嚼すればよいか迷わせる作品。 著者の作品に頻繁に現れる圧倒的で純粋な悪に対し、なすすべなく破壊されていく薄暗い過去を持つ人々。 惑い苦しみながら生きていく中で、個別の人生がある瞬間重なり合う。その一瞬を切り取って物語が紡がれていく。...

緊縛師をめぐるサスペンス。 あいかわらずどう咀嚼すればよいか迷わせる作品。 著者の作品に頻繁に現れる圧倒的で純粋な悪に対し、なすすべなく破壊されていく薄暗い過去を持つ人々。 惑い苦しみながら生きていく中で、個別の人生がある瞬間重なり合う。その一瞬を切り取って物語が紡がれていく。そこに関係の発展はない。物語が終焉した後も、それぞれの決して楽ではない人生は続いていく。 絶対的な信念というもので動いている人間は、羨ましい。でも人って曖昧で矛盾を孕む葛藤の中で折り合いをつけながら生きているんだろうな。そこから逸脱する瞬間というものが、緊縛という手段を通して描こうとしているのではないか。 日常を投げうって陶酔できる場があるというのは、たとえ傷つき苦しいものだとしても一縷の幸福が降りかかるのだろう。自分にとって、想像の埒外ではあるが。

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2024/05/04

中村文則さんが書く性には知性が絡まっていて だいぶエロティックでとても綺麗 葉山さんの最後の一言で思わず泣いちゃった 表紙も美しく最高の作品

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2024/04/14

何でこういう方向に行ってしまうのかなぁ。。。 シャーマンへの眼差しとか面白いと思うんだけれども、それがこういう性描写につながるのか。 原始的・衝動的欲求と絡めた「虚無」の描写ということかもしれませんが、これはあかんです、とはっきり申し上げておくべきかなと。

Posted byブクログ

2023/08/07

大人の小説って感じ。内容は難しいし結局誰がどうとかあんまりわからへんが、1つ思ったのは、きっか緊縛ってエロい印象しかなかったが、もともとはそうじゃないと判明した。 アートこ観点でも用意られると言う事で生で見たくなりました。 機会があったらそういうお店行ってみようと思います。 と言...

大人の小説って感じ。内容は難しいし結局誰がどうとかあんまりわからへんが、1つ思ったのは、きっか緊縛ってエロい印象しかなかったが、もともとはそうじゃないと判明した。 アートこ観点でも用意られると言う事で生で見たくなりました。 機会があったらそういうお店行ってみようと思います。 と言う事で、内容はあまり理解できなが縛りに興味をもったので3です。

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2023/05/22

ー 「人生に喜びを覚えるのは、勝手だよ。他人を押しのけ、幸福をむさぼり、それを他者にアピールし続ければいい。でも時々、こんな風に、バグを起こす奴もいる。人間がこんなにいるんだ。そうなる奴もいるだろう?人間は醜い。放置された飢えた人間の数が、それを証明している。よくもまあ、こんな世...

ー 「人生に喜びを覚えるのは、勝手だよ。他人を押しのけ、幸福をむさぼり、それを他者にアピールし続ければいい。でも時々、こんな風に、バグを起こす奴もいる。人間がこんなにいるんだ。そうなる奴もいるだろう?人間は醜い。放置された飢えた人間の数が、それを証明している。よくもまあ、こんな世界の有様で、 この世界は美しい、私は幸福だなどと言うことができるもんだと感心する。自分を善人だと思えるんだから、人間というのは本当に化物だよ。そしてこういうことを言われると、保守的な人間ほど本気で怒り出すから滑稽だ。......ふはは。気づいたか。今のは全部嘘だ。私はそんな意見は持っていない。他人のことなどどうでもいい。」 ー サクッと簡潔に表現する感想が思い浮かばないけれども、この世界の多くの人の目には触れない世界が確かにあって、その世界にどっぷりと浸かってしまっている人がいるんだな、ってことかな。

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2023/02/24

緊縛師という言葉を初めて知りました。 SMの過激なプレイの描写と両者の心理が特に深くて感動しました。 まさか縄を通じて神や天皇などとかいう 壮大な話が出てくると思わなかったので、 プレイとの次に神の話に移るときは頭がついていくのが大変でした。 登場人物はまあまあ多くて、虚言もある...

緊縛師という言葉を初めて知りました。 SMの過激なプレイの描写と両者の心理が特に深くて感動しました。 まさか縄を通じて神や天皇などとかいう 壮大な話が出てくると思わなかったので、 プレイとの次に神の話に移るときは頭がついていくのが大変でした。 登場人物はまあまあ多くて、虚言もあるし 主人公が変わったりもするので一度では内容が 理解できず、2回読んでやっとなるほど〜!と理解できました。私の理解力がないおかげで 長く楽しめてよかったです笑 ちなみに内容が際どいため、通勤電車で本を少しだけ開いて読んでました。

Posted byブクログ

2023/02/11

陰鬱な中村文則ワールド全開。 素直に面白いと受け入れられない人もいるだろうなぁという印象だった。 私が知る由もない深い闇の世界を、これでもかと見せつけられて少し悔しい。

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2022/10/10

「ーー自分は生来、性的な人間でした。ーー自分を夢中させるものが、ほとんど性しかないという人生。自分が過ごした人生は、そういったものでした。」 この作品には性的な描写があるが、性的嫌悪を起こすこともなく、無意識の虚無を眺めている。深くまで浸透していくような。そんな感覚の小説

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