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においが心を動かす ヒトは嗅覚の動物である
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においが心を動かす ヒトは嗅覚の動物である

A・S.バーウィッチ(著者), 大田直子(訳者)

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においが心を動かす ヒトは嗅覚の動物である

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2021/07/21
JAN 9784309254302

においが心を動かす

¥3,135

商品レビュー

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2023/06/15

難解‼️においとは何か、においを知覚するとはどういうことなのか?長い間、嗅覚とはとるにたらないものとされてきた。目に見えないもの、形の無いものであるにおいをどう定義するか?どう分類するのか?科学者や植物学者は模索する。その一方で、香料製造業者達は秘密主義を守った。 同じにおいを嗅...

難解‼️においとは何か、においを知覚するとはどういうことなのか?長い間、嗅覚とはとるにたらないものとされてきた。目に見えないもの、形の無いものであるにおいをどう定義するか?どう分類するのか?科学者や植物学者は模索する。その一方で、香料製造業者達は秘密主義を守った。 同じにおいを嗅いでも、体調によって感じ方が違うのは何故か?においから記憶が呼び起こされるのはなぜか?認知機能の低下する病の人の多くは、においに鈍感になる。まだまだ未知の世界。 コロナウイルス感染の後遺症として嗅覚異常がでることがあるのは何故か?と気になって読んでみた。

Posted by ブクログ

2021/09/25

においが心を動かす A・S・バーウィッチ著 覆される視覚中心の世界観 2021/9/25付日本経済新聞 朝刊 人間には五感の感覚があるといわれている。そのなかで圧倒的に重視されているのは、いうまでもなく視覚である。対照的に、科学においても哲学においても、長いあいだ不遇をかこってき...

においが心を動かす A・S・バーウィッチ著 覆される視覚中心の世界観 2021/9/25付日本経済新聞 朝刊 人間には五感の感覚があるといわれている。そのなかで圧倒的に重視されているのは、いうまでもなく視覚である。対照的に、科学においても哲学においても、長いあいだ不遇をかこってきたのが嗅覚である。においというのは主観的で動物的な下等なものだから、というわけだ。 それが近年、においの知覚とその神経基盤に関する研究の進展により、脳を通じた心の理解に新たな局面が切り拓(ひら)かれているという。本書は、その最前線を報告すると同時に、嗅覚研究が人間の情報処理についての考えを再編する可能性を示唆する一冊である。 人間の嗅覚は犬のそれと比べて圧倒的に弱いというのはよく聞く話だが、本書によれば、人間の嗅覚も捨てたものではない。我々は数十万種というにおいをそれぞれ異なる風味成分として識別できる。ほかにも、言葉による誘導に容易に操られるなどクロスモーダル(複数の感覚の相互作用)に働いたり、状況によってまったく同一の混合物がまったく異なる知覚体験をもたらしたりと、嗅覚には不思議が多い。 それだけではない。先に述べたように、嗅覚研究は、これまで考えられてきた人間の情報処理モデルそのものを再編する可能性を秘めているのだ。本書の主題もここにある。 従来の情報処理モデルは視覚を中心に構築されてきた。結果として、世界をマッピングする器官としての脳というイメージが形成された。世界の地図と脳の中の地図は対応しているのだというイメージである。 ところが、研究の進展にともない、嗅覚がそうした対応モデルにそぐわないことが明らかになってきた。嗅覚の知覚は視覚と比べてはるかに主観的で個人差がある。嗅覚において、脳は世界を静的な地図へとマッピングするのではなく、状況に応じて世界をたえず動的に測定しつつ経験を磨いていくからである。こうした嗅覚の働きを知るうちに、もはや旧来の視覚中心のモデルでは飽き足らなくなるだろう。 かくして、視覚をむしろ特殊な一部とするような、知覚に関する包括的な理論が再構築されなければならない。嗅覚研究こそがその糸口になるのである。 《評》フリーライター 吉川 浩満 原題=SMELLOSOPHY(大田直子訳、河出書房新社・3135円) ▼著者は認知科学者・哲学者。米インディアナ大准教授。本書が初の著書。

Posted by ブクログ

2021/09/16

献辞で、「やられた」と思ったのは初めてだ。 はしがきに、「いまこそ、心と脳のいくぶん陳腐な哲学的憶測を、こうした新しい現実に合わせて変えるべきだ。」とある。本書はそんな本。 訳者は大田直子さん。この方の翻訳は難しい内容でも理解して、我々に理解させるよう書く方だ。 嗅覚に興味の...

献辞で、「やられた」と思ったのは初めてだ。 はしがきに、「いまこそ、心と脳のいくぶん陳腐な哲学的憶測を、こうした新しい現実に合わせて変えるべきだ。」とある。本書はそんな本。 訳者は大田直子さん。この方の翻訳は難しい内容でも理解して、我々に理解させるよう書く方だ。 嗅覚に興味のある方はぜひ手に取っていただきたい。 内容は難しいので、P325〜P334の第10章「要点」を読みつつ、記された参照ページをめくりながら論理を整理していくのが早いかな。

Posted by ブクログ

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