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戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2021/07/19 |
JAN | 9784121026521 |
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戦争はいかに終結したか
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商品レビュー
3.9
30件のお客様レビュー
戦争終結のジレンマ 現在の犠牲を許容して根本的な解決を図る 現在の犠牲を最小限にして妥協的な和平に持ち込む 妥協した場合、将来の危険が残るが、それも織り込むことはできるのか 日本の場合は武力行使は必要最小限となっているとおり、相手国に対して現在の犠牲を強要することは難しい。一方...
戦争終結のジレンマ 現在の犠牲を許容して根本的な解決を図る 現在の犠牲を最小限にして妥協的な和平に持ち込む 妥協した場合、将来の危険が残るが、それも織り込むことはできるのか 日本の場合は武力行使は必要最小限となっているとおり、相手国に対して現在の犠牲を強要することは難しい。一方で日本の弱点は損害受任度の低さにある。日本国民は他国の危険に対して、現在の犠牲を払うほど安全保障に興味がないように感じる。また、将来の危険を考えることができるのは余裕のあるものだけで、高齢化が進む日本では難しい。 日本の平和を考えると、経済面で税金という国民の負担=現在の犠牲を払い、抑止力という将来の安全を買うことが、当面の戦略になるのだろう。
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戦争と平和を考える際には「いかに戦争を起こさないか」だけでなく起こってしまった戦争を「いかに終わらせるか」について考えることが重要。終戦を分析する著者のフレームは非常にわかりやすい。戦争の終結には「紛争原因の根本的解決」と「妥協的和平」の両極の間のどこかで着地することになる。この...
戦争と平和を考える際には「いかに戦争を起こさないか」だけでなく起こってしまった戦争を「いかに終わらせるか」について考えることが重要。終戦を分析する著者のフレームは非常にわかりやすい。戦争の終結には「紛争原因の根本的解決」と「妥協的和平」の両極の間のどこかで着地することになる。この着地点の決まり方には紛争当事者間のパワーバランスやさまざまな事情が当然絡まり合うが、特に重要なのが勢力的に主導する側から見た時の「将来の危険」と「現在の犠牲」のそれぞれがどの程度の大きさで評価され得るかという観点。このシンプルなフレームに沿って、WW1、WW2(欧州、太平洋)、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸・アフガン・イラク戦争という20世紀以降の主要な戦争の分析がなされる。過去の戦争について理解度がグッと増したと共にウクライナやガザなど現在起こっていることについて考える際の解像度を上げることができた。読んで良かったと強く感じる一冊。
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戦争は優勢勢力側が「現在の犠牲」と「将来の危険」のどちらを重視するかによって「紛争原因の根本的解決」で終わるか、「妥協的和平」で終わるかどちらかで終わる、という理論的枠組を使い第一次世界大戦、第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争などを解説してます。 現在の犠牲の代表...
戦争は優勢勢力側が「現在の犠牲」と「将来の危険」のどちらを重視するかによって「紛争原因の根本的解決」で終わるか、「妥協的和平」で終わるかどちらかで終わる、という理論的枠組を使い第一次世界大戦、第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争などを解説してます。 現在の犠牲の代表的なものは兵士の死ですが、これを算数の計算問題のように扱う戦争というものにやりきれない気持ちです。 戦争をいかに終わらせるかは大事なことですが、戦争をいかに始めさせないか、がもっともっと大事だと思いました。
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