商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2021/06/17 |
| JAN | 9784103541318 |
- 書籍
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水よ踊れ
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水よ踊れ
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商品レビュー
4
27件のお客様レビュー
小説として論外
まず、50ページも読めば、作者が何をテーマに何を書こうとしているかが、もう読めてしまう。それはまだよし。
読者に見抜かれようが、有無を言わせぬ技量で引き込んでくれれば楽しめるが、それもない。
テーマと設定と主人公の行動に、齟齬が目立つ。310P、天安門広場の事件で、戦...
まず、50ページも読めば、作者が何をテーマに何を書こうとしているかが、もう読めてしまう。それはまだよし。
読者に見抜かれようが、有無を言わせぬ技量で引き込んでくれれば楽しめるが、それもない。
テーマと設定と主人公の行動に、齟齬が目立つ。310P、天安門広場の事件で、戦車に立ちはだかる抗議者と主人公が重なる描写があるが、そもそもこの主人公は世間知らずな日本の普通の青年として描かれている。
だから香港の抜け目ない住人たちに何度も出し抜かれるわけだが、そんな人間が、命をかけて天安門広場で戦車に対峙する人間の矜持をいきなり共有できるわけがない。
主人公の人間的な成長を描くのかと思いきや、自分の描きたいストーリーに無理に筋と描写を合わせにいく、ご都合主義小説でした。
今、312Pで、読了するかどうか思案中です。
エガチャンネルで、平積みスペースめっちゃ取ってた作家だから期待してたんだけどなぁ。
感想は正直、「つまらん」です、はい。
haru
実際の史実をベースにした物語なのでフィクションなのにやたらとリアル。終盤の第5章「老人はすべての若者を殺せない」は特によかった。 わたしたちがあたりまえに手にしている自由はこうやって体を張って手に入れられてきたんだなと思うと、もっと自由であることを大事にしようって思いながら読ん...
実際の史実をベースにした物語なのでフィクションなのにやたらとリアル。終盤の第5章「老人はすべての若者を殺せない」は特によかった。 わたしたちがあたりまえに手にしている自由はこうやって体を張って手に入れられてきたんだなと思うと、もっと自由であることを大事にしようって思いながら読んだ。 個人的には 「話を聞くのに技術なんかいらない。言葉すらいらない。必要なのは誠実さだけだ」という言葉にハッとさせられた。 こういったそっと散りばめられた名言にグッとくるのも岩井作品の良さだったりする。とてもよい。
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政治や香港情勢に疎い自分でも、最後まで読ませる岩井さんは本当にすごい。 彼女はなぜ亡くなったのか?真相を追究していくうちに、中国本土からの密入境者やベトナム難民など、様々な出会いを通じて主人公の考え方が次第に変わっていく… 読んでいくうちに香港返還についてもっと詳しく知りたく...
政治や香港情勢に疎い自分でも、最後まで読ませる岩井さんは本当にすごい。 彼女はなぜ亡くなったのか?真相を追究していくうちに、中国本土からの密入境者やベトナム難民など、様々な出会いを通じて主人公の考え方が次第に変わっていく… 読んでいくうちに香港返還についてもっと詳しく知りたくなって、ChatGPTに聞きながら読み進めた。 ChatGPTが「とても鋭い質問だね!」と池上彰さんのように褒めながらわかりやすく教えてくれるので、調子に乗っていろいろ聞いて勉強になった。 返還前の1992年に家族で香港に旅行したことがあったので、何となく香港の雰囲気はイメージできる。 道路までせり出した大きくてギラギラした看板が大量にあったことと、水上レストランで食事したのを覚えてる。 現在では9割近くの看板は取り外されたらしい。水上レストランは悲しいことに転覆して南シナ海に沈没してしまった。 【日本人のあんたには想像もつかないでしょうけど。】 ベトナム船民の少女のセリフ。 この一言に自分の無知を思い知らされる。 スラムで暮らす移民の過酷な生活を登場人物と一緒に疑似体験して、日本人はいかに平和で恵まれているか、自分の悩みなんて小さ過ぎて恥ずかしくなった。
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