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水よ踊れ の商品レビュー

4

27件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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2024/08/16

小説として論外

まず、50ページも読めば、作者が何をテーマに何を書こうとしているかが、もう読めてしまう。それはまだよし。
読者に見抜かれようが、有無を言わせぬ技量で引き込んでくれれば楽しめるが、それもない。
テーマと設定と主人公の行動に、齟齬が目立つ。310P、天安門広場の事件で、戦...

まず、50ページも読めば、作者が何をテーマに何を書こうとしているかが、もう読めてしまう。それはまだよし。
読者に見抜かれようが、有無を言わせぬ技量で引き込んでくれれば楽しめるが、それもない。
テーマと設定と主人公の行動に、齟齬が目立つ。310P、天安門広場の事件で、戦車に立ちはだかる抗議者と主人公が重なる描写があるが、そもそもこの主人公は世間知らずな日本の普通の青年として描かれている。
だから香港の抜け目ない住人たちに何度も出し抜かれるわけだが、そんな人間が、命をかけて天安門広場で戦車に対峙する人間の矜持をいきなり共有できるわけがない。
主人公の人間的な成長を描くのかと思いきや、自分の描きたいストーリーに無理に筋と描写を合わせにいく、ご都合主義小説でした。
今、312Pで、読了するかどうか思案中です。
エガチャンネルで、平積みスペースめっちゃ取ってた作家だから期待してたんだけどなぁ。
感想は正直、「つまらん」です、はい。

haru

2025/11/20

実際の史実をベースにした物語なのでフィクションなのにやたらとリアル。終盤の第5章「老人はすべての若者を殺せない」は特によかった。 わたしたちがあたりまえに手にしている自由はこうやって体を張って手に入れられてきたんだなと思うと、もっと自由であることを大事にしようって思いながら読ん...

実際の史実をベースにした物語なのでフィクションなのにやたらとリアル。終盤の第5章「老人はすべての若者を殺せない」は特によかった。 わたしたちがあたりまえに手にしている自由はこうやって体を張って手に入れられてきたんだなと思うと、もっと自由であることを大事にしようって思いながら読んだ。 個人的には 「話を聞くのに技術なんかいらない。言葉すらいらない。必要なのは誠実さだけだ」という言葉にハッとさせられた。 こういったそっと散りばめられた名言にグッとくるのも岩井作品の良さだったりする。とてもよい。

Posted byブクログ

2025/04/18

政治や香港情勢に疎い自分でも、最後まで読ませる岩井さんは本当にすごい。 彼女はなぜ亡くなったのか?真相を追究していくうちに、中国本土からの密入境者やベトナム難民など、様々な出会いを通じて主人公の考え方が次第に変わっていく… 読んでいくうちに香港返還についてもっと詳しく知りたく...

政治や香港情勢に疎い自分でも、最後まで読ませる岩井さんは本当にすごい。 彼女はなぜ亡くなったのか?真相を追究していくうちに、中国本土からの密入境者やベトナム難民など、様々な出会いを通じて主人公の考え方が次第に変わっていく… 読んでいくうちに香港返還についてもっと詳しく知りたくなって、ChatGPTに聞きながら読み進めた。 ChatGPTが「とても鋭い質問だね!」と池上彰さんのように褒めながらわかりやすく教えてくれるので、調子に乗っていろいろ聞いて勉強になった。 返還前の1992年に家族で香港に旅行したことがあったので、何となく香港の雰囲気はイメージできる。 道路までせり出した大きくてギラギラした看板が大量にあったことと、水上レストランで食事したのを覚えてる。 現在では9割近くの看板は取り外されたらしい。水上レストランは悲しいことに転覆して南シナ海に沈没してしまった。 【日本人のあんたには想像もつかないでしょうけど。】 ベトナム船民の少女のセリフ。 この一言に自分の無知を思い知らされる。 スラムで暮らす移民の過酷な生活を登場人物と一緒に疑似体験して、日本人はいかに平和で恵まれているか、自分の悩みなんて小さ過ぎて恥ずかしくなった。

Posted byブクログ

2025/01/22

香港の政治的背景を熟知していれば、もっと楽しめたのにと、自分の無知を恥じました。日本は金銭的に恵まれていますが、大事なのは心だなと改めて気付かされました。瀬戸が創る新しい街を見てみたいと思います。

Posted byブクログ

2024/12/02

コルビジェの都市計画が鍵を握ってて、めっちゃ面白かった。(プロットがシャレオツ!) アジアの混沌。いろんな国から来た香港人のそれぞれの視点が見えて興味深く、香港の街並みも独特の魅力があった。(時折り画像検索しながら読んで楽しかった。旅行気分。) 登場人物も皆魅力的。(特にベトナ...

コルビジェの都市計画が鍵を握ってて、めっちゃ面白かった。(プロットがシャレオツ!) アジアの混沌。いろんな国から来た香港人のそれぞれの視点が見えて興味深く、香港の街並みも独特の魅力があった。(時折り画像検索しながら読んで楽しかった。旅行気分。) 登場人物も皆魅力的。(特にベトナム人のトゥーイや、大学の同級生の女子たちがよかった) でも主人公が軟弱すぎて、ちょっと辟易した。でもそれが現代人っぽくて良かったのかな。最後のペナンの計画は、ん??と思ったが、その辺も主人公の軟弱さを現してる気がする。

Posted byブクログ

2024/10/17

 一度は読むのを諦めたんです…。あまりにも難しくて、私の頭ではついていけない気がして…よくわからない地名と、全く把握していなかった香港情勢…そして登場人物の名前も読みにくくってお手上げかな…とぉ…でも、岩井圭也さんの作品ですよぉ!と、いうことで、無理やり読んだら…読み切れました!...

 一度は読むのを諦めたんです…。あまりにも難しくて、私の頭ではついていけない気がして…よくわからない地名と、全く把握していなかった香港情勢…そして登場人物の名前も読みにくくってお手上げかな…とぉ…でも、岩井圭也さんの作品ですよぉ!と、いうことで、無理やり読んだら…読み切れました!  中国返還前の香港…10代の頃に4年間を香港で過ごし帰国直前に恋人の不審な死に直面した和志。その死の真相を知りたいと、建築を学ぶ交換留学生として再び香港の地を踏むことになった…。そこで出会うことになった人たちが、結果的に和志を成長させていくことになる…。  この作品、エンディングに向かうにつれて読む手が止まらなくなりました。さすが岩井圭也さんの作品っ!!ただ、ちゃんと理解できて読めたかは自分でも怪しい…ということで、高評価とはしませんでしたが、読み応えのある作品でした。

Posted byブクログ

2024/09/12

中国返還直前の香港 中国人の両親と共に日本に帰化した青年 彼は、10代の多感な4年間を香港で過ごしていた 好きだった少女の転落死は、日本に戻ってからも 香港への思いと共に彼の記憶に後悔を残す それらに決着をつけるため 交換留学生として 再び香港へと向かう 1997年香港主権移譲...

中国返還直前の香港 中国人の両親と共に日本に帰化した青年 彼は、10代の多感な4年間を香港で過ごしていた 好きだった少女の転落死は、日本に戻ってからも 香港への思いと共に彼の記憶に後悔を残す それらに決着をつけるため 交換留学生として 再び香港へと向かう 1997年香港主権移譲 イギリスから中国へ 主権が移るという圧倒的な不安感 その渦中の若者達の切迫感 揺れ動く都市 すっかり日本人気質となっていた青年が  香港のスラム街、そこに住まう人達と対峙しながら 貧困に苦しむアジアの状況を知る 生まれる国は選べなくても 生きる国は選べるのか 生きていく場所を作れるのか と難解な課題に人生を賭けていく 香港の生き物のような九龍城 スラム的だけど 人が生活して 中国の未完成的なゴーストタウン 資金は投入されたけれど人は住まない 本土回帰を 建築に重点をおいて そこから社会性まで描く 青年の創造しようとする新しい都市が 夢をみせてくれるラストでした

Posted byブクログ

2024/09/03

舞台は700万人都市、香港 一人の少女が、スラムの闇に飲み込まれ謎の死をとげる それは、自殺かあるいは、、、 日本の大学に通う瀬戸和志は、亡き恋人の死の真相を調べるために建築学院の交換留学生として、再び香港の地を踏むことに、、、 いやぁ〜、岩井さん読ませるわ〜 死の真相を...

舞台は700万人都市、香港 一人の少女が、スラムの闇に飲み込まれ謎の死をとげる それは、自殺かあるいは、、、 日本の大学に通う瀬戸和志は、亡き恋人の死の真相を調べるために建築学院の交換留学生として、再び香港の地を踏むことに、、、 いやぁ〜、岩井さん読ませるわ〜 死の真相を探るにあたり見えてくる香港の様々な問題 貧困問題、黒社会、移民、難民、香港返還、民主化運動、、、 政治に無知な私ですが、読む手がとまらない! いやぁ〜、岩井さん読ませるわ〜 とてつもない吸引力に最後まで一気に引っ張られ、読み終わってしまう感じ そして思う「あぁ、すごい」と ところで、九龍城砦って知ってます? 本作にも登場する巨大なスラム街です これ、すごいです… ググってみてほしい! で、これも思うでしょ「あぁ、すごい」と

Posted byブクログ

2024/08/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

そうか、そこに着地するのかと最終章で驚いた。ちょっと考えたら予想がついたのかもしれないけど、それを考えないくらい内容に入り込んでいた。

Posted byブクログ

2023/10/20

大陸回帰前の香港の様子が息づかいと共に伝わってきた。香港人としてのアイデンティティ、今後も維持してほしい。

Posted byブクログ