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ツボちゃんの話 夫・坪内祐三
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ツボちゃんの話 夫・坪内祐三

佐久間文子(著者)

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ツボちゃんの話 夫・坪内祐三

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2021/05/26
JAN 9784103539810

ツボちゃんの話 夫・坪内祐三

¥1,870

商品レビュー

4.1

15件のお客様レビュー

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2023/11/25

頭のいい人が好きだ。 地頭がいい人はもちろん、博覧強記の人にもあこがれる。 頭のいい人にだけ見ることのできる、世界の違う断面を見せてもらうと幸せだ。 で、ツボちゃんだ。 名前のせいか文体のせいか、年配の人を想像していたのに、私よりやや年上だけれど、ほぼ同世代と言っていいくらいの...

頭のいい人が好きだ。 地頭がいい人はもちろん、博覧強記の人にもあこがれる。 頭のいい人にだけ見ることのできる、世界の違う断面を見せてもらうと幸せだ。 で、ツボちゃんだ。 名前のせいか文体のせいか、年配の人を想像していたのに、私よりやや年上だけれど、ほぼ同世代と言っていいくらいの年齢のかた。 なのに、なぜこんなに日本の近代のあれやこれや、何ならサブカルチャーにいたるまで詳しいのか。 なのにさ、たったの62歳で急逝しちゃったんだよ。 2年くらい前から体調が悪かったって…若すぎるよ。 そんなツボちゃんが北海道立文学館で『更科源蔵と豊かな交流圏』という副題の企画展をたまたま見て、更科源蔵を知らなかったというエピソードに驚く。 私が知っていてツボちゃんが知らないことがあるなんて!(ま、北海道の詩人ですからね) 私との共通点は、方向音痴のところ。 ”迷う時間を織り込みずみなのか、ただのせっかちなのかわからないけど、約束より早めに家を出て、迷った先でいろんなものに出会った。手ぶらで出かけ、何か必ず自分へのおみやげを持ち帰った。おみやげは本のこともあったし、新しい発見のこともあった。” 偏屈で、怒りっぽくて、人見知りで、酒飲みで、多分簡単に仲良くなるのは難しい人。 だけど、著者が描くツボちゃんは、なんてキュートなんだろう。 亡くなった日のことを書いた第一章を読んで胸が痛み、途中クスクス笑ったりハラハラしたりしながら最後まで読んで、夫婦って切ないなと思う。 一緒に亡くなるのはまれなことで、大抵はどちらかが残される。 私たちもそう遠い話じゃないんだと、覚悟だけはしておかないとなあ…。

Posted by ブクログ

2023/07/26

 再読。男女のことは当事者にしかわからない。それを前提として、この佐久間さんの手記を読んで、とにかくほんとうにお疲れ様でした、という気持ちになりました。「はかない感じがするひとなんです」(p192)って、わかるなあ、そういう人には惹かれてしまうよなあ、とも。でもこの感情のふれ具合...

 再読。男女のことは当事者にしかわからない。それを前提として、この佐久間さんの手記を読んで、とにかくほんとうにお疲れ様でした、という気持ちになりました。「はかない感じがするひとなんです」(p192)って、わかるなあ、そういう人には惹かれてしまうよなあ、とも。でもこの感情のふれ具合にずっと休みなく寄り添い続けるのは、とてつもなくつらかったろうなあ、とも。二人の全く別々の人格を持つ人間が一つ屋根の下に暮らすって、とても、とても大変なことだ。

Posted by ブクログ

2022/03/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中野翠氏の著作で知ったツボちゃん。 博識で魅力的だった人みたいだけど、ツボちゃん、喧嘩っ早すぎるよ。 新宿でヤクザにボコボコにされて死にかけたり、(被害届けも出さず)怒りのツボにはいると手が付けられなくなって大変だっだよう。 いやー著者で奥さんの佐久間文子はえらいなぁ。 私だったら身が持たないよ。 でも、もちろんそれだけでなく楽しく愉快な思い出もいっぱいあって可愛げもあるある意味少年みたいな人だったのね。 神保町によく行ってたみたいだから(東京堂がお気にいリ) もしかしたら、すれ違っていたかもしれないな、ツボちゃんと。

Posted by ブクログ

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