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はじめてのプラトン 批判と変革の哲学 講談社現代新書
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はじめてのプラトン 批判と変革の哲学 講談社現代新書

中畑正志(著者)

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はじめてのプラトン 批判と変革の哲学 講談社現代新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2021/05/19
JAN 9784065237335

はじめてのプラトン

¥990

商品レビュー

4.7

8件のお客様レビュー

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2026/02/02

 本書はそのタイトルにふさわしく「はじめて」プラトンに触れる読者にうってつけの一冊である。今までに出ていたプラトン入門はプラトンの対話篇の概説であったり、学説的なことを扱うものが多かったのだが、本書はプラトンの対話篇が何を目指し何を問いかけているのかを具体的な読み解きを通して提示...

 本書はそのタイトルにふさわしく「はじめて」プラトンに触れる読者にうってつけの一冊である。今までに出ていたプラトン入門はプラトンの対話篇の概説であったり、学説的なことを扱うものが多かったのだが、本書はプラトンの対話篇が何を目指し何を問いかけているのかを具体的な読み解きを通して提示してくれる本である。  文字通り初めから終わりまである種の緊張の伴った叙述で、長年のプラトン講義での生き生きとした読解の様子がうかがえる贅沢な一冊である。対話篇の特徴、そして読者に求められる対話の姿勢は「いかに複数の声を自らの内に響かせながら読み進めることができるか」にあることを本書は明らかにしている。プラトンが対話篇という叙述形式を選んだのはただ一方的に何かを伝えることをではなく、自らの内に響く反論を提示しながら読者の中でその声がこだまするように仕向けるためであり、読者もまたプラトンが問いかけている問題と取り組むことを促されるのである。  本書で印象的なのは、今までの入門書では正面から論じられることの少なかった「魂」がプラトンの思想においていかに生きることと密接にかかわるのかを具体的に紐解いていることである。ほかのプラトン入門で「魂の配慮」という言葉は聞きなれていて、それが大事だということは伝わっては来る。しかし本書ほどに具体的な読解を通して、肉付けされ生き生きと書かれているものはないのではないかと思う。徳を巡る一連の考察の中で、アクラシアの問題を不倫という事象を取り上げて説明されたことには意表を突かれた。無抑制の例としてよく持ち出されるのは甘いものを我慢できるかといったことが定番と言ってよいのだが、不倫という事象が提示されてその考察の奥行きががらりと変わった。それほどに生きることと深く結びつく形で考えることを本書は促しており、従来のアクラシアの問題で指摘されてこなかった感情の問題が俎上にあげられる。  プラトンの対話篇を貫く主題は結語にかけて明らかになるのだが、それはパイデイアにある。この一語にプラトン人間論の目的が凝縮されていくのであるが、その考察の中で私たちが今どのような時代を生きているのかにも気づかせてくれる。評者にとって印象的であったのは、レオ・シュトラウスを起点としたネオコンについての考察の中で、アラン・ブルームが一時期熱烈に評価されたにもかかわらずなぜ今その熱気がないのか、そしてイエーガーの大著パイデイアが何を目指したのかといった事柄の一端が窺えたことである。本書は生き生きとプラトン読解の現場を垣間見させ、読者をプラトンとの対話へと導くとともに、今どのような思想風景の中を生きているのかを知らせてくれる本なのである。  この『はじめてのプラトン』を読んで、読者もまたプラトンを読みたくなること必至である。そして汲めども尽きぬプラトンとの対話へと導かれるのである。

Posted by ブクログ

2025/09/17

著者、中畑正志さんは、ウィキペディアによると、次のような方です。 ---引用開始 中畑正志(なかはた まさし、1957年8月12日[1] - )は、日本の西洋哲学研究者。 ---引用終了 で、本書の内容は、BOOKデータベースによると、次のとおり。 ---引用開始 ...

著者、中畑正志さんは、ウィキペディアによると、次のような方です。 ---引用開始 中畑正志(なかはた まさし、1957年8月12日[1] - )は、日本の西洋哲学研究者。 ---引用終了 で、本書の内容は、BOOKデータベースによると、次のとおり。 ---引用開始 プラトニック・ラブからナチス、ネオコンまで…なぜプラトンの哲学は、人をざわつかせ、動かすのか? ---引用終了 そして、プラトンは、ウィキペディアによると、次のような方です。 ---引用開始 プラトン(プラトーン、古代ギリシア語: Πλάτων、古代ギリシア語ラテン翻字: Plátōn、羅: Plato、紀元前427年 - 紀元前347年)は、古代ギリシアの哲学者である。ソクラテスの弟子にして、アリストテレスの師に当たる。 ---引用終了

Posted by ブクログ

2024/05/05

「知と真理への配慮」からイデア論、「魂への配慮」から魂や徳への追究、という2つの思考の線を追い続けるというアプローチが興味深い。ただし「はじめて」しては少々難解に思われる。

Posted by ブクログ