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深い河 新装版 講談社文庫
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深い河 新装版 講談社文庫

遠藤周作(著者)

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深い河 新装版 講談社文庫

902

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2021/05/14
JAN 9784065234488

深い河 新装版

¥902

商品レビュー

4.2

101件のお客様レビュー

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2025/12/13

名作。 胸が熱くなり、最後は涙が出そうだった。 死を迎えるためにガンジス河へ向かう、貧しく苦悩に満ちたヒンドゥー教徒たち。 ガンジス河は人生を、罪を、そして死を流していく場所で、生と死がそこで交わる。 全てを優しく包み込む深い河。愛に満ちた河。 本書にはキリスト教、ヒンドゥー教...

名作。 胸が熱くなり、最後は涙が出そうだった。 死を迎えるためにガンジス河へ向かう、貧しく苦悩に満ちたヒンドゥー教徒たち。 ガンジス河は人生を、罪を、そして死を流していく場所で、生と死がそこで交わる。 全てを優しく包み込む深い河。愛に満ちた河。 本書にはキリスト教、ヒンドゥー教、仏教が登場するが、特に大津の思想が強く印象に残った。 神は多面的であり、どの宗教にも存在すると語る彼は、周囲から異教徒とみなされてしまう。 宗教の違いで争いが起こるこの世の中で、私は無宗教だからかもしれないが、大津のような考え方があってもいいのではないかと思った。 人生で一度は、聖なるガンジス河、そして飢えと病苦と慈悲の女神チャームンダーの世界を、この目で見てみたい。

Posted by ブクログ

2025/12/10

一気に読んでしまった。 「沈黙」の結論ともいわれる「深い河」の一行はインドに向かう。神はいるのか、いないのか。姿は見えなくとも、さまざまに転生するのだと。美津子の二面性に共感しながら、その両面を糊付けした孤独を馳せた。大津の生きざまを肯定したい。また読み返すだろうし、人生で大事な...

一気に読んでしまった。 「沈黙」の結論ともいわれる「深い河」の一行はインドに向かう。神はいるのか、いないのか。姿は見えなくとも、さまざまに転生するのだと。美津子の二面性に共感しながら、その両面を糊付けした孤独を馳せた。大津の生きざまを肯定したい。また読み返すだろうし、人生で大事な一冊になりそう。

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2025/11/22

平和な時代の日本に生まれた私にとってこの物語はあまりにも未知の世界で、自分の未熟さや無知を感じた。 「神」「愛」「転生」。 これらはすべて繋がっているように思えて、ひとりひとりにそれぞれの形があって、その形が誰かの心の中で影響を与えながら受け継がれていくものなのだろうと感じた。 ...

平和な時代の日本に生まれた私にとってこの物語はあまりにも未知の世界で、自分の未熟さや無知を感じた。 「神」「愛」「転生」。 これらはすべて繋がっているように思えて、ひとりひとりにそれぞれの形があって、その形が誰かの心の中で影響を与えながら受け継がれていくものなのだろうと感じた。 物語の最後の、あっけない終わり方に驚いた。 ひとつの神を信仰することも凄いと感じる一方で、大津の生き方は、宗教が対立や紛争を生むこの世界への問いかけのようだと思う。

Posted by ブクログ