商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 草思社 |
発売年月日 | 2021/05/11 |
JAN | 9784794225115 |
- 書籍
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予測不能の時代
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予測不能の時代
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商品レビュー
4.2
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・世界が予測不能であることを正しく前提としていれば、最も気にすべきは、「現実と合わなくなった計画にアクションを起こしているか」だ。にもかかわらず、計画通りであることが良いことで、そうでないのは悪い事のように誤って方向づけしてしまうのだ ・変化が起きたときにうまくいかなくなるのは、...
・世界が予測不能であることを正しく前提としていれば、最も気にすべきは、「現実と合わなくなった計画にアクションを起こしているか」だ。にもかかわらず、計画通りであることが良いことで、そうでないのは悪い事のように誤って方向づけしてしまうのだ ・変化が起きたときにうまくいかなくなるのは、変化する前の状況に適合していた「手段」にこだわっている場合だ。変化を前にしても影響を受けないのは、簡単には変わらない「目的」の達成にコミットしており、手段については柔軟性を持っている場合だ。 ・MID:マーケティングとは顧客が誰で、顧客の価値は何かを見出すこと。イノベーションとは、答えられていない顧客の要求に答える手段を確立すること。デリバリーとは、これを納期や品質やコストなどを適切にして顧客に届けることである。加えて、顧客からのフィードバックに対し、これを再度マーケティング、イノベーション、デリバリーに反映することである。予測不能に変化する状況では、いくら調査や研究をしても、顧客に提供してみないとその真価はわからないことが多い。 ・幸せな組織の特徴 Flat : 人と人とのつながりが特定の人に偏らず均等である Improvised (即興的) : 5分から10分の短い会話が高頻度で行われている ノンバーバル:非言語的 会話中に身体が同調してよく動く イコール:平等 発言権が平等である ・組織の能力を高めるには、チームメンバーの気持ちが分かる人やそれを考慮した発言が会議でデキる人を育てることのほうがよほど大事なのである。 ・組織の幸せは、メンバーが周囲を元気に明るくしているかで決まる ・人を明るく元気にし、ポジティブな影響を与える動きは、集団の中で循環するのである。その意味で、「幸せは天下のまわりもの」である。 ・あなたが幸せになるための法則は「人に元気を与え、そして人から元気を貰える人になること」であり、それは、「人を応援し、そして応援される人になること」とも言える ・心の資本 Hope : 自ら進む道を見つける力 Efficacy : 現実を受け止めて行動を起こす力 Resilience : 困難に立ち向かう力 Optimism : 前向きな物語を生み出す力 ・「仕事とは決められた職能とその責任を果たすこと」という認識から、「仕事とは成功に必要なことは何でもやること」という認識への変化 ・現在のデータの活用もAIの活用も、まさに「過去の経験をまねする」ことだけを行っている。これにより、新しいことをやらなくなり、変化に弱くなる ・新しいデータ解析が前提とすべき原則 第1原則:予測不能性の原則 未来は予測不能に変化し続ける 第2原則:データ能動獲得の原則 データは、能動的に獲得し続ける 第3原則:実験と学習の原則 データを活用し、実験と学習を繰り返して目的を追求し続ける ・速さ、長さ、多さの変化と、その変化をもたらすものに注目するのが科学。法則性は「力」と「変化」の関係にこそあるのである ・多くの場合、専門分野の知識を持っている人ほど、その特定分野の知識に囚われて本質が見えなくなってしまう。現実における本物の問題やデータを扱うときには、分野の壁を超えて、このような物事の本質を理解しているかどうかが大事なポイントになる。 ・江戸明治の知識人にとって「学問を修める」とは、「道のどんな状況になっても、ブレずに正しい態度で向き合える人になる」ということだった。 ・味方に柔軟性が失われた状態を「ペシミズム」と呼び、指向に柔軟性を持っていることをオプティミズムと呼ぶ。これこそが、変化に立ち向かう最も重要な能力なのだ。 ・前向きな精神は、ことを始めることによって生まれる。やり始めることで次第に集中が生まれるのである。 ・人と信頼を作る人生という旅をため向きに楽しむ境地になることこそ、動的な意味で幸せである
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少し読んでは考え、少し読んでは考えることがある本でした。 良いチームを作りたい方、予測できない世界を生きることに 不安を感じている方におすすめです。 とても良い本だったので長めの紹介文になっています。 科学、特に統計学は人々に予測する力を与えてくれました。 深層学習は過去の...
少し読んでは考え、少し読んでは考えることがある本でした。 良いチームを作りたい方、予測できない世界を生きることに 不安を感じている方におすすめです。 とても良い本だったので長めの紹介文になっています。 科学、特に統計学は人々に予測する力を与えてくれました。 深層学習は過去のデータから最適な組み合わせを見つけてくれます。 幸せに働く人が多いチームでは売上が良いことを示しつつ、 幸せに働くチームが"どのような行動をしているか"を、 ウェアラブルデバイスから得られたデータを基に分析します。 一方で私たちを取り巻く環境は、大きな技術の切り替わりだけでなく、 ほんの小さなきっかけですらSNSで共有され、不連続な予測不能の未来を 紡いでいきます。 このような予測不能の世界では、急峻なニーズの変化、 企業の部門撤退や倒産に翻弄され不幸を感じる境遇に 直面することも少なくないと思います。 こんな予測できない時代に私たちはどう生きるのか。 そのヒントが3000年以上前に体系立てられた易経にあると筆者は言います。 易経はごく最近まで広く学ばれ、先の見えない世界を駆け抜けた明治時代にも 重宝されていた考え方です。 変化を多角的な視点で受け止め、行動し、学び続ける方法を示してくれる易経は、 本来、日本人が一生をかけて鍛錬した"道"は学び続ける精神(武道、茶道など)として 根付いてきた考え方だと言います。 変化とうまく付き合い、幸せに生きるコツを教えてもらえる1冊でした。
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著者の講演を聞いて手にした本です。お話も平明で力強かったですが、文章で読むとさらにその印象は強まりました。理系研究者の語る「幸福論」は、まるで方程式を立てて、それを解いているような気持ち良さがあります。また、それが抽象論ではなく徹底して具体であるのは、実証実験とデータを重ねて行く...
著者の講演を聞いて手にした本です。お話も平明で力強かったですが、文章で読むとさらにその印象は強まりました。理系研究者の語る「幸福論」は、まるで方程式を立てて、それを解いているような気持ち良さがあります。また、それが抽象論ではなく徹底して具体であるのは、実証実験とデータを重ねて行くスタイルにもあると思います。読みながら4年前にに読んだアレックス・ペントランドの「ソーシャル物理学」を思い出しました。本書は「ソーシャル物理学」の半径を身の回り3メートルにメッシュした、いわば「ハピネス物理学」です。しかし、著者の論理的な主張のその手前で、アメリカの下院議員ジョン・ルイスの「民主主義とは状態ではない。民主主義とは行為である。」という言葉から語る「幸せとは状態ではない。幸せとは行為である。」という力強いアンセムがなによりも刺さりました。Happinessという状態からHappingという動詞へ。ってことは「Happing物理学」か…。FINE、HOPE、だけでなく、とにかくいっぱいフレーズ、メモしました。
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