1,800円以上の注文で送料無料

「自分らしさ」と日本語 ちくまプリマー新書374
  • 新品
  • 書籍
  • 新書
  • 1226-13-14

「自分らしさ」と日本語 ちくまプリマー新書374

中村桃子(著者)

追加する に追加する

「自分らしさ」と日本語 ちくまプリマー新書374

946

獲得ポイント8P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2021/05/08
JAN 9784480684004

「自分らしさ」と日本語

¥946

商品レビュー

4.1

11件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/02/24

社会言語学の入門書という位置付けであり、それはその通りなのだが、ジェンダー関係の話が強い。著者の一連の著作から、そこを期待して読んだので、個人的には期待通りの内容。 ジェンダーの話が強いとは言え、ジェンダー一辺倒ではなく、名前や呼称、そして敬語を通じて、社会の中で規定される言葉の...

社会言語学の入門書という位置付けであり、それはその通りなのだが、ジェンダー関係の話が強い。著者の一連の著作から、そこを期待して読んだので、個人的には期待通りの内容。 ジェンダーの話が強いとは言え、ジェンダー一辺倒ではなく、名前や呼称、そして敬語を通じて、社会の中で規定される言葉の意味について分かりやすく書いてある。少し難しいと思われる概念も丁寧に説明されており、(ジェンダー論や社会言語学の)入り口としては十分だろう。 個人的には、フィクションにおける呼称について、そして、少女の学校コミュニティでの呼称の揺れなどについてはとても興味深い読んだ。これらのトピックについて知りたくなる、という新書の役割も十分に果たされている。

Posted by ブクログ

2023/11/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

◯◯らしいことばって何? 社会言語学の入門書であり、ことばがアイデンティティを表す、そしてそれは場面によって変わるものであるという話。 女ことばに関する考察が面白かった。「最近の女性のことばは〜」と言われるのは100年も前からであり、「女ことば」とされていることばは誰がしゃべっていたのかあやふやで、むしろ都合よく設定されたものだというのだ。 方言ももはや誰も現地ではしゃべっていないなんちゃって方言がキャラクターとして定着してきている感じがする。本書ではあまり直接は触れられていなかったが、SNSで文字として発信されていくことで何かことばに変化はあるのだろうか。言語学をどんどん深堀りしたくなってくる。

Posted by ブクログ

2023/02/24

「女ことば」と「女らしさ」という、ジェンダーの側面からも興味があって本書を開きましたが、「ちくまプリマー新書」という中高生に向けた入門書というレーベルの特徴を活かした、非常に読みやすい書籍でした。 私たちが日ごろ、特別に意識せずに使っている様々な「ことば」が、自身のアイデンティ...

「女ことば」と「女らしさ」という、ジェンダーの側面からも興味があって本書を開きましたが、「ちくまプリマー新書」という中高生に向けた入門書というレーベルの特徴を活かした、非常に読みやすい書籍でした。 私たちが日ごろ、特別に意識せずに使っている様々な「ことば」が、自身のアイデンティティを表現する手段であったり、相互の人間関係を確認するための手段であったりする、という指摘は改めて明文化されるといろいろと気づかされる部分が多かったように思います。 「方言」や「オネエことば」という名前を付けて他と区別する、ということが、(明確には意識されていないが)「当たり前」から逸脱した「異常」なカテゴリであるということを暗に示すものであるということにも気づかされますし、いろいろなエピソードを通じて「言語学」「社会言語学」という学問の面白さに触れることができる本だと思います。

Posted by ブクログ