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「自分らしさ」と日本語 ちくまプリマー新書374
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2021/05/08 |
JAN | 9784480684004 |
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「自分らしさ」と日本語
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商品レビュー
4.1
10件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
◯◯らしいことばって何? 社会言語学の入門書であり、ことばがアイデンティティを表す、そしてそれは場面によって変わるものであるという話。 女ことばに関する考察が面白かった。「最近の女性のことばは〜」と言われるのは100年も前からであり、「女ことば」とされていることばは誰がしゃべっていたのかあやふやで、むしろ都合よく設定されたものだというのだ。 方言ももはや誰も現地ではしゃべっていないなんちゃって方言がキャラクターとして定着してきている感じがする。本書ではあまり直接は触れられていなかったが、SNSで文字として発信されていくことで何かことばに変化はあるのだろうか。言語学をどんどん深堀りしたくなってくる。
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「女ことば」と「女らしさ」という、ジェンダーの側面からも興味があって本書を開きましたが、「ちくまプリマー新書」という中高生に向けた入門書というレーベルの特徴を活かした、非常に読みやすい書籍でした。 私たちが日ごろ、特別に意識せずに使っている様々な「ことば」が、自身のアイデンティ...
「女ことば」と「女らしさ」という、ジェンダーの側面からも興味があって本書を開きましたが、「ちくまプリマー新書」という中高生に向けた入門書というレーベルの特徴を活かした、非常に読みやすい書籍でした。 私たちが日ごろ、特別に意識せずに使っている様々な「ことば」が、自身のアイデンティティを表現する手段であったり、相互の人間関係を確認するための手段であったりする、という指摘は改めて明文化されるといろいろと気づかされる部分が多かったように思います。 「方言」や「オネエことば」という名前を付けて他と区別する、ということが、(明確には意識されていないが)「当たり前」から逸脱した「異常」なカテゴリであるということを暗に示すものであるということにも気づかされますし、いろいろなエピソードを通じて「言語学」「社会言語学」という学問の面白さに触れることができる本だと思います。
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なぜ女子が「ぼく・うち」といった自称詞を使うのか。正しい敬語とは何か。方言や女ことばが内包する差別的問題など、具体例を示しながら社会言語学を紹介する入門書。新書という限られた紙幅の中にこれだけの内容を詰め込んでわかりやすく読者を社会言語学へ導くのは見事。役割語の研究と一部重なり合...
なぜ女子が「ぼく・うち」といった自称詞を使うのか。正しい敬語とは何か。方言や女ことばが内包する差別的問題など、具体例を示しながら社会言語学を紹介する入門書。新書という限られた紙幅の中にこれだけの内容を詰め込んでわかりやすく読者を社会言語学へ導くのは見事。役割語の研究と一部重なり合う部分もあるのだが、博物学的な役割語研究に対して、こちらはその先の社会や構造に注目する感じか。
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