商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2021/04/16 |
JAN | 9784480805027 |
- 書籍
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ぐるり
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商品レビュー
4
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友情、家族、恋愛、SFのような物語まで、いろんな短編集。ほどよい長さで読みやすかった。読んでいて画が浮かぶ。日常の何気ない人間描写が楽しかった。 明るさの中に切なさがあり、その切なさにハッとさせられた。誰もが感じたことのあるような感情が、楽しく動くように跳ねる。人生は楽しいことも...
友情、家族、恋愛、SFのような物語まで、いろんな短編集。ほどよい長さで読みやすかった。読んでいて画が浮かぶ。日常の何気ない人間描写が楽しかった。 明るさの中に切なさがあり、その切なさにハッとさせられた。誰もが感じたことのあるような感情が、楽しく動くように跳ねる。人生は楽しいことも悲しことも全部自分のもので過去と今、そして未来も、ぐるりと繋がっているんだなと思った。愛媛で育ち、学生時代、上京しバンド活動。いろんな経験をしたくみこんだからこそ書ける物語。くみこんらしい文章だなと素直に感じた。読んだ後、美味しい物食べて明日も頑張ろー!と思った素敵な短編集。
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因果はぐるりとめぐる。というのは大げさだけれども、世界はみんなつながりあって、日常を生きている。 少し音楽をにじませる、優しさに満ちた連作短編集です。 著者はチャットモンチーの高橋久美子、挿画は世界の奈良美智。 小説の出来からいっても、もっと話題になってもいいのでは?と思う。
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高橋久美子さん、略歴にあまりはっきり書いてないから、すぐに気づかなかったのだけど、もしかしたら、と調べたら、やっぱり元チャットモンチーのドラム叩いていた方だった。 チャットモンチーは日本の音楽史上最高に素晴らしい女子スリーピース・バンドだった。(高橋さんは2011年にバンドを脱...
高橋久美子さん、略歴にあまりはっきり書いてないから、すぐに気づかなかったのだけど、もしかしたら、と調べたら、やっぱり元チャットモンチーのドラム叩いていた方だった。 チャットモンチーは日本の音楽史上最高に素晴らしい女子スリーピース・バンドだった。(高橋さんは2011年にバンドを脱退。バンド自体は2018年に完結) 高橋さんはバンドの代表作「シャングリラ」をはじめ作詞も手掛けていらした。 「愛捨てた」とか、 「8cmのピンヒール」とか、 「真夜中遊園地」とか、 「風吹けば恋」とか、 「湯気」とか、 キュンとくるステキな詞をたくさん書いている。 この短編集には、そんなキュンとくる世界観のままの短編が19編も詰まっている。 大きなしかけもないがじわじわとくる。 小さなキラキラした日常やちょっと不思議な非日常が入り混じり、それをDJ(クラブでなくラジオの)がゆるくつなぐ。 ぐるりとつながって、 「まあいいや、明日もテキトーにがんばろ」と思う。 ゆるいポジティブさがなんとも言えず心地よい。 そんな19編の中で「星の歌」はSFチックで異質な作品だった。 ウイルスと感染症でヘルメットをつけていないと生きていけない近未来。ヘルメットは翻訳も送信もしてくれるから声などという原始的なものを使ったことがないジョン。 そんなジョンが洋子に誘われて生まれて歌をうたう。 すると、新しい宇宙が始まり、10年ぶりに雨が降る…という話。 まるでマスクにがんじがらめで歌もろくに歌えないコロナ禍をデフォルメしているような作品だな、と思って読んだ。 その一編を読んだ夜、仲直りしたうちの娘と、2年半ぶりくらいにカラオケに行った。 久々に歌ったら新しい宇宙が始まった感じはしたけど、初めて歌ったヒゲダンの「Cry Baby」が難しすぎて気持ちよくはなれず、不完全燃焼…。
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