商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2021/04/08 |
| JAN | 9784000614665 |
- 書籍
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分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議
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分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議
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商品レビュー
4.2
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専門家委員会と厚生労働省の軋轢。コロナ禍における専門家たちの正しくあろうとする信念と、国民がパニックに陥るリスクをなるべく排除したい国側の思惑のせめぎ合い。規制・制約の嵐だが、何のために設けられ、守られてきたルールかを考えると安直に批判もできない。当事者のほとんどはそんなことは百...
専門家委員会と厚生労働省の軋轢。コロナ禍における専門家たちの正しくあろうとする信念と、国民がパニックに陥るリスクをなるべく排除したい国側の思惑のせめぎ合い。規制・制約の嵐だが、何のために設けられ、守られてきたルールかを考えると安直に批判もできない。当事者のほとんどはそんなことは百も承知で、それでも未知の世界レベルの危機に対してどうすべきかを無私で考え続けた人たちのリアル。
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なんともう6年も前の出来事になってしまったのか、という思いと、遠い過去のように思えるような気分の間で読んだ。 当時、職場の国際課に籍を置いていた私は、年明けすぐ位には中国で新たな感染症が出たらしいよ、といううわさは聞いていた。 国際会議の準備に追われるなか、「誰かブレーキ踏んで...
なんともう6年も前の出来事になってしまったのか、という思いと、遠い過去のように思えるような気分の間で読んだ。 当時、職場の国際課に籍を置いていた私は、年明けすぐ位には中国で新たな感染症が出たらしいよ、といううわさは聞いていた。 国際会議の準備に追われるなか、「誰かブレーキ踏んで!(国際会議を中止にして)」と思っていたのは事実だけど、でもここまで大きな出来事になるとは思っていなかった。 連日行われる閣僚会議というのか、各省のコロナ対策報告の資料がその都度送られてきていたが、気になるのは外務省や国交省の報告が先で、厚労省などは最後の方にちょろっと出てくるだけだったこと。 当初は水際で食い止めることこそが唯一の方針だったとしても、省庁の序列順の発表というのは部外者には違和感が残った。 コロナ対策専門家会議は、国の機関ではない。 感染症対策の専門家たちが、自主的に立ち上げた組織だ。 法的権限は何もない。 ただ、政府に提言し、政策の根拠としてほしいと。 けれど内閣の責任、省庁の面子などで、思うように対策を講じることはできなかった。 逆にマスコミの前で発言する専門家たちに対抗するように、政府は彼らに何の相談もなく学校の全国一斉休校や、布マスクの配布を決めた。 そんなことよりもっと優先してほしい政策があるのに。 厚労省に対して発信する文書ですら、厚労省からの書き直し指示(修文)が入る。 理由としては、きつい言い回しは国民が不安になる、やれる保証のないことを書かれては困る、等。 一番矢面に立っていたのは、副座長の尾身茂氏だが、彼は何度も役人や政治家と意見をすり合わせ、どこまでできるのか、何は譲れないのかを伝えあった。 が、「なぜ国民の暮らしに制限をかけるのか」「どんな権利があってそれをするのか」と、不平不満は彼のもとに集まる。 本来は政府が責任をもって主導していかなければならないのに、なぜ一個人が叩かれる? 尾身氏はWHO西太平洋地域事務局長としてSARS制圧をした時に、記者会見等の質疑応答に答えていた経験があるので、マスコミの前に出ることに疑問を持たなかったのだそうだ。 しかしWHO時代は責任者として行っていたことで、コロナに関しては内閣か厚労省が前に出なくてはダメだったと思う。 現在、後手に回ってしまった失敗は全て彼らの責任としてケリをつけられているような気がする。 また、緊急時であり個人情報も含まれるということで議事録の開示もままならなかったときに、モリカケ問題や『桜を見る会』などの安倍政権の文書改竄と同じ扱いを受け批判の対象になったという無念。 命懸けで、コロナの拡大を防ごうとした人たちへの評価が、低すぎるのではないかという思いが強くした。
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専門家会議のみならず政治家、厚労省官僚、学生ボランティア、現場の医療者等々多数の登場人物がそれぞれの立場でいかにして未曾有のウィルス禍と向き合ったかが淡々とした筆致で綴られる。ずっと緊迫した群像劇を見るかのよう。尾身先生の人間力に圧倒され感動。「問題が起こることは当たり前で、平穏...
専門家会議のみならず政治家、厚労省官僚、学生ボランティア、現場の医療者等々多数の登場人物がそれぞれの立場でいかにして未曾有のウィルス禍と向き合ったかが淡々とした筆致で綴られる。ずっと緊迫した群像劇を見るかのよう。尾身先生の人間力に圧倒され感動。「問題が起こることは当たり前で、平穏な人生などそもそもない」。
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