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WHAT IS LIFE? 生命とは何か

ポール・ナース(著者), 竹内薫(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ダイヤモンド社
発売年月日 2021/03/11
JAN 9784478111079

WHAT IS LIFE?

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商品レビュー

3.7

70件のお客様レビュー

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2024/05/12

ノーベル生物学者がわかりやすく生物学を説明する触れ込みだが、説明が堅苦しく、生物学の面白みは伝わらなかった。

Posted by ブクログ

2024/04/11

ノーベル生理学賞・医学賞を2001年に受賞した遺伝学者、細胞生物学者であるポール・ナースの初の著書。生命というものの現代の理解の最先端を、一般の(興味があって用語は少し知っているというような)読者に対し、よく整理し、丁寧に、順を追って、しかし端的に教えてくれる。2021年出版(原...

ノーベル生理学賞・医学賞を2001年に受賞した遺伝学者、細胞生物学者であるポール・ナースの初の著書。生命というものの現代の理解の最先端を、一般の(興味があって用語は少し知っているというような)読者に対し、よく整理し、丁寧に、順を追って、しかし端的に教えてくれる。2021年出版(原著は2020年)。 何かで名著であるというコメントを読んで、図書館で借りて読了。 新しい本を手にしたときは、いつも最初に目次を眺めるのだが、まずそこで感心した。「細胞」「遺伝子」「自然淘汰による進化」「化学としての生命」「情報としての生命」の5つのステップで、生命とは何かに答える前の前提知識を整理するようだ。とてもエレガントに感じた。また、私はIT系の技術者なので、特に最後の「情報としての生命」が目に留まりワクワクを抑えきれない。 その後、「世界を変える」でiPS細胞やゲノム編集といった最先端に触れ、「生命とは何か」で本書のテーマに決着をつける構成。完璧。期待しかない。 読み始めても、その印象は変わらず、各章は専門用語も登場するが科学的な理解を要求するわけではなく、平易な書き味でスルスルと読み進められる。原著者の人柄が感じられて心が温かくなるが、それを伝える翻訳の良さもあるのだろう。 この本に教えられた衝撃はいくつもあるが、1つは、生命とはすべて化学活動の結果として説明できそうだということ。生命の神秘は、化学活動の複雑さからなっているようだ。遺伝子、酵素、タンパク質、細胞膜、DNA、RNA、これらの絶妙な相互作用でエネルギーを作ったり成長したり子孫を残したりしている、というのが科学的な生命の理解の最先端なのである。 もう1つは、すべての生命は親戚だということ。大腸菌のような単細胞生命体も、人間も、菜の花も、カブト虫も、生命としてのメカニズムはほとんど同じなのだそうだ。そしてこれは、遠い昔・・・35億年前の地球に発生した原始生命から、自然淘汰を通じた進化で分かれてきた結果だということ。 別の1つは、生命は情報処理マシーンであるということ。外部環境・・例えば温度変化を感じ取り(情報の入力)、それに応じて酵素とタンパク質が絶妙に・・例えば高温では活発になるなどの調整がなされ(情報処理)。そして生命活動をちょうどよく維持するのである。たった4種の文字でコード化されたDNAには設計図が保存されていて、RNAと相互作用してコピーが行われる。完全に受動的なシステムであるが、これがひたすら膨大に積み上げられたものが生命らしい。コンピュータと同じにしか見えなくなってしまった。 その意味で1点惜しまれるのは、本書の出版がわずかに生成AIの出現より早かったこと。 著者は脳の働きも複雑な化学活動として説明できるという立場ながら、脳の働きの理解はまだ遠いと結論していて、「人工のコンピューターシステムは、(略)、抽象的、あるいは想像的な思考、自己認識、または意識に微かに似た兆候さえ示していない」とさえ書いているが、2022年末のChatGPTの登場から始まった生成AIを見ればきっと違う見解を持ったのではないだろうか。改訂版や、続編が出るかもしれない。 ところで、生命や脳や意識といった話になると神学論や宗教観のぶつかり合いになる場合がある。訳者あとがきにも「(略)、一神教の国では、科学を志す人間は、宗教を乗り越えて科学を『選ぶ』ことを迫られる」とあり、科学者自身さえ悩む部分であるらしい。本書は宗教論ではない科学の本なので、最新の事実から説明した生命観のひとつとして、ぜひ科学的態度で読んでいただきたい。 とにかく、いま生命というものの研究の最先端を理解するには最高の一冊であると、文句なくお勧めできる。

Posted by ブクログ

2024/04/06

優れた科学啓蒙書だな、と思った。こういう本を読む楽しさを引き出す巧みな文体で訳されてもいる。こんな大それたタイトルの本を書ける人になるのは奇跡だけど、読む人が著者と同じように生命とは何かについて考えるのを楽しむことはできる。素朴な問題ほど、偉大な科学者も普通の人と同じようなことに...

優れた科学啓蒙書だな、と思った。こういう本を読む楽しさを引き出す巧みな文体で訳されてもいる。こんな大それたタイトルの本を書ける人になるのは奇跡だけど、読む人が著者と同じように生命とは何かについて考えるのを楽しむことはできる。素朴な問題ほど、偉大な科学者も普通の人と同じようなことに思いを巡らせている。一見当たり前のことの不思議さに気付かせてくれたりもする。そういう身近な感覚を伝えてくれる本は素晴らしいと思う。

Posted by ブクログ

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