ヴィクトリアン・ホテル

下村敦史(著者)

• 販売会社／発売会社: 実業之日本社
• 発売年月日: 2021/02/26
• JAN: 9784408537764

商品レビュー

2024/09/22

｢どういうこと？どういうこと？｣読みながら一番多く思い浮かんできた言葉だ。
終盤なんてしょっちゅう｢どういうこと？？？｣と言葉に出してたし、理解が追いつかずに首ひねりながら読み続けた。
途中、あれぇ？これってさっき読んだような…誰がどの場面で言ってたんだっけ…うーん、と引っかかったものの、いーーーっと面倒くさくなり、深く考えること自体に嫌気がさし、ウヤムヤにして読み進める。
読み終えた今｢良かった！すごく面白かったしすごく良かった！でも、よく分からないー｣という混乱が解かれきらないまま読了後を過ごしている。
そして本から離れている今、えぇと、あそことあそこは繋がって…いる？あれ？いない？えぇ？どの時の？？？と混乱が混乱を呼びながらも、でもすごい良かった～、という混乱にまきこまれたままの時を過ごしている。
『ものすごく良かったけど、よく分からない』というスッキリしきらない部分が残る。
面白かった！は☆5だが、私の中での理解度が追いついておらず喉に小骨が引っかかったような分からなさのため、評価は☆4とする。

2024/08/06

設定は面白いんだけど
ほぼ初対面みたいな宿泊客同士が
善悪とか
価値観について深い話をする
そんなことあるでしょーか。
なんかすぐに説教みたいな話になるのが
しっくりこない。

2024/03/19

ヴィクトリアン・ホテルで起きる群像劇で、それぞれの登場人物がどのように関係してくるのか楽しみによんだ。ミステリー慣れしている人ならある程度トリックに気づくが、思っていた以上に複雑な構造だったので、ちゃんと理解して楽しめたのか自分は怪しい。優しさにまつわる考え方と、昨今の世情について自分も考えていたことと同じだったので、社会がいい方向に進めばいいなと思う。新しい技術が生まれ、便利になってきているはずなのに、使う人間がついてこれずストレスと化しているのはなんとも皮肉だと思う。