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悪の芽
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悪の芽

貫井徳郎(著者)

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悪の芽

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2021/02/26
JAN 9784041099674

商品レビュー

3.7

90件のお客様レビュー

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2024/11/26

 無差別大量殺人事件を起こし自殺した犯人は、小学生の頃主人公・安達がイジメのきっかけを作った同級生だった。自責の念にかられパニック障害にまで陥る安達のセンシティブさは、この事件が起こる前に必ず躓いていたように思うが、運が良かったのだろうか。昔イジメの主犯格だった少年・真壁の成長と...

 無差別大量殺人事件を起こし自殺した犯人は、小学生の頃主人公・安達がイジメのきっかけを作った同級生だった。自責の念にかられパニック障害にまで陥る安達のセンシティブさは、この事件が起こる前に必ず躓いていたように思うが、運が良かったのだろうか。昔イジメの主犯格だった少年・真壁の成長と覚悟が良かったものの、もう少し掘り下げても良かったように思う。斎木がアニコンを選んだ理由はイマイチ納得できないが、彼の絶望感を思うとやり切れない。想像力の欠如は最近よく問題視されているが、どこまで自分事として捉えられるかを問われるようになっている気がする。少しずつでも善の芽を芽吹かせるよう行動していきたい。

Posted by ブクログ

2024/11/02

想像力を働かせれば、人を貶める事は殺人と変わらないかもしれない。弱肉強食、職業の貴賤や格差などあってはならない。人生の勝ち組と言うが、それは幸せに通ずるのか?勝ち組でなくても、幸せと思える日々を送れる事が人として嬉しい事なのではないか。 作者の作品である(乱反射)を思い出した。

Posted by ブクログ

2024/08/23

大量殺人は何故、起こったか。 人には種類がある。善と悪である。本作では人の悪が俎上に上げられていて、社会を震撼させる無敵の人による事件が描かれている。 読み終えて、なるほど、とは思いつつも納得できない部分もある。 何人かの人物の視点から事件を描くのは面白いが、その人物たちが中途半...

大量殺人は何故、起こったか。 人には種類がある。善と悪である。本作では人の悪が俎上に上げられていて、社会を震撼させる無敵の人による事件が描かれている。 読み終えて、なるほど、とは思いつつも納得できない部分もある。 何人かの人物の視点から事件を描くのは面白いが、その人物たちが中途半端な形で登場しなくなるのはいかがなものか。熱くなった承認欲求はどこに辿り着くのか。過去の罪悪感とどのように向き合うのか。面白い内容だからこそもっと読みたいと思えたし、結末に納得はしているがそれとは裏腹に「彼らはどうなったのか? どのように自分と対峙したのか?」まで描いてほしかった。

Posted by ブクログ

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