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問いの立て方 ちくま新書1551
946円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2021/02/08 |
JAN | 9784480073709 |
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問いの立て方
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商品レビュー
3.2
19件のお客様レビュー
目に見えるものを重視する今を生きる私に取って、(幼い頃の方がよくわかっていたし大切にできていた)目に見えないものを思い出すきっかけになりました。 問いについての書籍ですが、考えるということについての書籍、と捉えた方がしっくりきます。 「クライアントのことをクライアント以上に考...
目に見えるものを重視する今を生きる私に取って、(幼い頃の方がよくわかっていたし大切にできていた)目に見えないものを思い出すきっかけになりました。 問いについての書籍ですが、考えるということについての書籍、と捉えた方がしっくりきます。 「クライアントのことをクライアント以上に考え抜きなさい」という上司の言葉が、本居宣長の「考えるとは交わるということ」という言葉に重なりました。対象と自分との区別がつかなくなるくらい考える、ということを私も日々やってみたい。やってみたらどんな地平が開けるんだろう、と思います。 「交わる」というキーワードに、先日開催したワークショップのワンシーンをふと思い出しました。クライアントが「この言葉の定義を教えてください」と一見事務的な質問に対して、同僚がある種機械的に「こう定義しています」と回答を返したのち、思わず「今の定義に関する問いは、◯◯さんの持つどのような背景から生まれたのですか」と問いました。するとクライアントは、「あー…それはですね…(しばし沈黙)実は普段から組織のこういうことが難しいと感じていて…」とぽつぽつと背景にあった物語を話し始めました。この問いを契機に、私を含むその場にいる他の方々とクライアントが交わり、クライアントもまだ気づいていないご自身の探索が始まったことを感じました。 表層的な目に見えるものの質疑応答を重ねてしまうと、互いに自分や相手にアクセスするための糸口を見逃してしまうと感じた出来事でした。今後は加えて、その問いのもつ時代性にも注意を払いながらファシリテーションをしていきたいと本書を読んで感じました。 私は、クライアントワークに携わっています。つまり、日々「課題解決」を生業にしています。しかし、それを著者の宮野さんは「結局、どうしたいのか、何が「いい」のか……。「課題解決」を第一義に置くのは、これらの本質的な問いについて思考停止になっている証左でしょう。いいことをやっている、高尚なことをやっているようでぜんぜん理性を働かせていません。」とバッサリ。ガーン。ここは一番突かれたくない部分であり、それでいて一番胸に刻みたい言葉でした。 「問い」を「あれこれブレストなどやりながら立てる」という積極的なものではなく「持ってしまうもの」という消極的なものとする捉え方は、私の肚にストンと落ちます。 結局、私は私の本分からしか問うことができないこと。ゆえに自分自身であることから逃げていては、「違和感」の発生にも鈍感になり、違和感の対象もぼんやりとし、元来持ってしまっている問いを「思い出せない」こと。問うという営みがいかに真摯に自分を生きることに通じているのか、そのことが本書を通して骨身に沁みました。 汝自身を知る、どこまでできるかわかりませんが、読書を通じた著者との対話や、家族やクライアントとの日々の対話を通じて探っていこうと思います。
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感想 問いがもたらす結果を考える。改善したい状況があるならそれを少しでも良くできる問いこそ良い問いと言われる。そこには作法がある。
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哲学的で難しい内容。ただ、問いの本質について考えるいいきっかけになった。 なぜ?なぜ?と繰り返し深掘り続けることで本質に辿り着く、と聞いたことがあるがなぜそれが大切なのかが理解できる本
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