商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 毎日新聞出版 |
発売年月日 | 2021/02/01 |
JAN | 9784620326658 |
- 書籍
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ひきこもり図書館
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ひきこもり図書館
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商品レビュー
3.8
31件のお客様レビュー
(2024/10/29 2.5h) p.216 「「ひきこもり図書館」は、現実に建てたとしても、ひきこもっている人は家から出ないわけで、訪れる人はあまりいないかもしれません。 そこで、本で作ってみました。ひきこもっていても手にとれるように。」 あとがきから引用 わたしは引...
(2024/10/29 2.5h) p.216 「「ひきこもり図書館」は、現実に建てたとしても、ひきこもっている人は家から出ないわけで、訪れる人はあまりいないかもしれません。 そこで、本で作ってみました。ひきこもっていても手にとれるように。」 あとがきから引用 わたしは引きこもりです。 とはいえ、図書館へ本を借りに出かけられるくらいの引きこもりです。中高と不登校で、そこからいまは無職で、家族以外とは接点がなく、断続的に6年間ほどは社会的な引きこもりといえます。 編者は13年もの間の引きこもりであったと言います。難病のためとあるので、理由なく引きこもるわたしとは質のまったく違う引きこもりと思います。 ただ、本書に集められた作品はどれも共感できるものばかり。 編者が偏りのないようにと注釈しながらも、SF 作品が多く集められたのは、引きこもりというもの自体が浮世離れしたものであるからか。 今年2024年ノーベル文学賞に輝いたハン・ガンの短編は、ノワールの重みが感じられます。韓国だからと一括りにするのは浅ましいかもしれませんが、映画作品にもみられるような特有のじっとりした雰囲気が印象的でした。 斎藤真理子が訳出書き下ろしというのも豪華で素敵ですね。 特に好きな作品は、 ・星新一「凍った時間」 ・梶尾真治「フランケンシュタインの方程式」 ・ハン・ガン「私の女の実」
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ひきこもり図書館…。 なんとも興味深いタイトル。 今まで読んでいない作品と出会うことができました。 中でも梶尾真治さんの「フランケンシュタインの方程式」はおもしろさもあるけど、ゾッとします。 ノーベル文学賞受賞されたハン・ガンさんの「私の女の実」なぜか亡くなった母とのことが...
ひきこもり図書館…。 なんとも興味深いタイトル。 今まで読んでいない作品と出会うことができました。 中でも梶尾真治さんの「フランケンシュタインの方程式」はおもしろさもあるけど、ゾッとします。 ノーベル文学賞受賞されたハン・ガンさんの「私の女の実」なぜか亡くなった母とのことが思い出されました。 実は長男、ここ数年引きこもっているせいか、親子の物語を読んだりして、私自身が何かしらの救いを求めていたり、子供を理解したい、という思いにかられています。 編者頭木さんのあとがきと作品解説。寄り添うような優しい語り口。読んでいて、息子の気持ちに私も少し、近づけた、かな? そして、これからも自由に、作品を楽しんで読んでいこうと思います。
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こないだ読んだ村井理子さんの本で知った本。面白かった。難病で13年間引きこもり生活を送ったという頭木弘樹さんが編んだアンソロジー。散文詩から昔話からSFから漫画まで、いろいろあって面白かった。特に桃太郎にいろいろなバージョンがあるというのも初めて知った。口伝の昔話なんだからそりゃそうか。それにしても鬼退治に行く前で終わるとは。梶尾真治「フランケンシュタインの方程式」、ハン・ガン「私の女の実」が特に印象的。カフカのひきこもり名言集も良かった。私も今、憧れのひきこもり、ニート生活だもんなぁ。
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