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ヘーゼルの密書

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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2021/01/19 |
JAN | 9784334913823 |
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ヘーゼルの密書
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商品レビュー
4.2
14件のお客様レビュー
上田早夕里の上海3部作の2作目。 1作目は直木賞候補になった『破滅の王』。 上海自然科学研究所から始まる細菌兵器を巡る話。 この『ヘーゼルの密書』は 1939年末から翌年にかけて実行された日中和平工作、 「桐工作」を題材としている。 実際の「桐工作」を支援する「榛(はしばみ/ヘ...
上田早夕里の上海3部作の2作目。 1作目は直木賞候補になった『破滅の王』。 上海自然科学研究所から始まる細菌兵器を巡る話。 この『ヘーゼルの密書』は 1939年末から翌年にかけて実行された日中和平工作、 「桐工作」を題材としている。 実際の「桐工作」を支援する「榛(はしばみ/ヘーゼル)ルート」は架空であるが、 上海自然科学研究所の科学者が和平工作を密かに手伝っていたらしい。 語学学校教師の倉地スミが通訳として 料理人の新居周治がボディーガードとして その役割を果たしている。 満州国の承認、日本軍の撤退と駐兵。 東條英機陸相は日中和平工作から手を引かせる。 蒋介石も汪兆銘も中国内戦も、 結末がわかっているだけに、切ない。 日本と二つの中国、アメリカ、欧州とソビエト・・・ 始まりつつある20世紀の狂気が空恐ろしい。
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結末は歴史的事実から逃れられない。 過程に記録された「事実」も同様に、曲げることはできない。 ただ、記録の裏にあることは想像の翼を持ち、作家の想いに乗せて羽ばたく。 歴史小説の面白さは、こんなところにある。 同じ作者の「破滅の王」に続き中国を舞台にした歴史小説。 太平洋戦争直...
結末は歴史的事実から逃れられない。 過程に記録された「事実」も同様に、曲げることはできない。 ただ、記録の裏にあることは想像の翼を持ち、作家の想いに乗せて羽ばたく。 歴史小説の面白さは、こんなところにある。 同じ作者の「破滅の王」に続き中国を舞台にした歴史小説。 太平洋戦争直前の「桐工作」と今井武夫という人物は史実で、実現せずに蒋介石は国共合作をして抗日体制を整え、日本はアメリカとも対峙し泥沼の戦争へと堕ちていく……。 ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナなど、いま戦争が実際に勃発している。 争いを始めない努力はなんて地味で見栄えのしないこと、でも、始めてしまってからは止めることがどんなに大変か、歴史は今も物語っている。
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第二次世界大戦に日本が突入していく時代に、戦争を回避しようと様々な工作が行われていたという史実を元にしたフィクション。和平を目指す軍人や工作員の動きはスリリングだが、小説の面白さを味わうには少々自分の知識と想像力が足りなかったかも。 通訳という裏方の役割を通して時代の流れを見せよ...
第二次世界大戦に日本が突入していく時代に、戦争を回避しようと様々な工作が行われていたという史実を元にしたフィクション。和平を目指す軍人や工作員の動きはスリリングだが、小説の面白さを味わうには少々自分の知識と想像力が足りなかったかも。 通訳という裏方の役割を通して時代の流れを見せようというストーリーは悪くはないが、何故その人か、実際の場面でどうなんだろうというあたりがはっきりわからない。何せ様々な利害関係があって日本人も中国もひとつになってないから、その混沌とした中での雰囲気は少し感じることができた。 今のきな臭い時代にもこんなことがいろいろとあるのだろうと思いつつ。
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