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移動図書館の子供たち
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移動図書館の子供たち
¥1,980
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商品レビュー
3.3
9件のお客様レビュー
西崎憲さんの参加している本を手に取るのは2度目で、その2度とも表紙と装丁に惹かれてのものだった。いわゆるジャケ買い。 中身はコンセプトのとおり(本の中ではそのコンセプについて直接言及されていないが)、小説でもエッセイでも詩でもない、10ページちょっとくらいの文章が並ぶ。 この「...
西崎憲さんの参加している本を手に取るのは2度目で、その2度とも表紙と装丁に惹かれてのものだった。いわゆるジャケ買い。 中身はコンセプトのとおり(本の中ではそのコンセプについて直接言及されていないが)、小説でもエッセイでも詩でもない、10ページちょっとくらいの文章が並ぶ。 この「〇〇でもない」の塩梅が各編異なるのがいい。小説的な文章が急に詩文的になったりするものもあれば、それらが集まって煮詰まった味わいのものも。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
木下古栗「扶養」収録。 ケーキ屋敷設のカフェで目が合った女性から「英気を養ってくれませんか?」と胸に手を当てられる。後にニュースでその女性は休業していた女優だと知る。ニュースはその女優の復帰を伝えていた。一方、「私」は有休を使い切り、会社も辞職する。それ以来何年も無職を続けている。 休みたくなる気持ちのようなものを受け取った(押しつけられた)という話だろうか。 ほかに印象的だったのは、 無意識に麻雀の役をつぶやく癖のある自分が人生最後にどの役をつぶやくのか気になる、宮内悠介「最後の役」 真っ黒い影のような「墓師」がさまざまな土地の墓について語る、伴名錬「墓師たち」 玉の彫刻家の弟子・黄紅の一日を描いた静かな作品、勝山海百合「チョコラテ・ベルガ」 俳優の不祥事と、下の名前が同じ幼馴染の思い出が交錯する、行ったり来たりする頭のなかの思考を文章化したような、乗金顕斗「ケンちゃん」 など。 (評価は木下作品について)
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佇まいに惹かれて。短文のアンソロジー。短編じゃなくて短文。とってもとっても不思議な本だった。短くても読ませるものは読ませる。「墓師」の話とか、大事なことが左だか右だかのページに書いてあるやつとか、白い話3つとか。短文、おもしろいかもしれない。
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