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架空の犬と嘘をつく猫 中公文庫

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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2020/12/23 |
JAN | 9784122070066 |
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架空の犬と嘘をつく猫
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架空の犬と嘘をつく猫
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商品レビュー
3.9
69件のお客様レビュー
羽猫家はとても不思議な家族である。 祖父は夢見がちでとても自由に生きている。 祖母は適当な嘘をつくようではあるが、観察力はいちばんあって人を見抜く。 父は浮気ばかりしている。 母は心がこの世に留まっていない。 2人の子どもの紅と山吹は、いつも誰かがいない家で成長していく。 父...
羽猫家はとても不思議な家族である。 祖父は夢見がちでとても自由に生きている。 祖母は適当な嘘をつくようではあるが、観察力はいちばんあって人を見抜く。 父は浮気ばかりしている。 母は心がこの世に留まっていない。 2人の子どもの紅と山吹は、いつも誰かがいない家で成長していく。 父と母のすれ違いは、紅と山吹のあとに生まれた青磁が4歳で亡くなってからだ。 現実を見るように言う紅と優しい嘘をつく山吹。 そんな我が子のことをわかっているのに愛情を向けない父や母。 残酷でありながらも悲惨さを感じないのは何故なのかと。 普通ではない家族のようで、だけど落ちていくほどではない…表現し難い家族である。 大人になってやっと家族だと思えたところで終わる。遊園地がよかった。
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一人一人のキャラクターが、本当に人間くさくて魅力的だった。寺地さんの繊細な心情描写と軽快な会話の応酬も遺憾無く発揮されていて、またしても良作だった。紅ちゃんがとっても好き。
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複雑な事情がある家族の話と思いながら読んでいたが後半に進むにつれ、自分の家族だって似たようなものかもしれない。とふと我に返る。そもそも、順風満帆で住宅販売のCMに出てくるような理想の家族なんて、本当に存在するのだろうか。 多様性という言葉が日常的に使われている時代だが、人の個性...
複雑な事情がある家族の話と思いながら読んでいたが後半に進むにつれ、自分の家族だって似たようなものかもしれない。とふと我に返る。そもそも、順風満帆で住宅販売のCMに出てくるような理想の家族なんて、本当に存在するのだろうか。 多様性という言葉が日常的に使われている時代だが、人の個性や悩みって大別すると″多様″ってほどでもないのではないかと思った。自分は他人と違うとか、自分の家族はちょっと変わってるとか、なんとなく自分は他者と違うということがひとつのステータスというか。唯一無二の存在でありたいという人々の潜在意識が生み出した文化であるように思えてくる。 もう少し引いた視点で世の中を見渡してみると、どの家族も似たり寄ったり、個性がある自分も誰かと似たり寄ったり。だったら細かいことは気にせず気楽に生きていきたい。
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