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火喰鳥を、喰う
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火喰鳥を、喰う

原浩(著者)

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火喰鳥を、喰う

1,870

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2020/12/11
JAN 9784041108543

火喰鳥を、喰う

¥1,870

商品レビュー

3

67件のお客様レビュー

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2025/01/20

『無理矢理捻じ曲げられるような展開に理解が追いつかない』 多くのレビューに書かれているとおり、本作のキーワードは『執念』。 この執念は、現実をも歪ませてしまうほど恐ろしい存在として作中では描かれる。 そして、それを火喰鳥という獰猛な生物と並べて描くことで、より恐怖が増していると...

『無理矢理捻じ曲げられるような展開に理解が追いつかない』 多くのレビューに書かれているとおり、本作のキーワードは『執念』。 この執念は、現実をも歪ませてしまうほど恐ろしい存在として作中では描かれる。 そして、それを火喰鳥という獰猛な生物と並べて描くことで、より恐怖が増していると個人的に感じる。 本作は、とある信州の田舎に暮らす久喜雄司が、太平洋戦争にて戦死した彼の大叔父・久喜貞市の日記を手に入れることから始まる。 そして、その日記を読み、死没日と思われる最後の日付に『ヒクイドリヲ クウ ビミ ナリ』と知らぬ間に刻まれたことをきっかけに、雄司をはじめとした人物の周りで起こる異変が作中では描かれている。 本作は、『ホラー』という分類をもちながら、『ミステリー』という要素もしっかり持ち合わせている。 (ただ、私は怖さが勝ってしまい、ミステリーとしてのヒントを完全に読み落としていた) ただし、物語はゆっくり進んでいるように見せかけて、突然私たちを突き放してくる。 セリフ一つで話がひっくり返ってしまう、そんな面白さが非常に堪らない。 ただ、その意味を理解するには時間がかかると思われる。 私はこの本を読了しているが、雄司以外の目線から読んでみると、また見えてくるものは変わってくるのかもしれない。 『執念』による恐怖、是非一度その目で確かめて欲しい。

Posted by ブクログ

2025/01/05

とある田舎で巻き起こる怪異のお話。 一家の墓から叔父の名前が削り取られ、そのタイミングで叔父が戦地で書いていた日記が手元へ戻される日、その日記を読んだことから理解不能なことが次々と巻き起こる。 主人公たちはなんとかその怪異を収めるべく戦うがーー ホラーは久しぶりに読んだ。 読ん...

とある田舎で巻き起こる怪異のお話。 一家の墓から叔父の名前が削り取られ、そのタイミングで叔父が戦地で書いていた日記が手元へ戻される日、その日記を読んだことから理解不能なことが次々と巻き起こる。 主人公たちはなんとかその怪異を収めるべく戦うがーー ホラーは久しぶりに読んだ。 読んでる間あったじんわりとした気持ち悪さがラストで爆発するのがなんとも。 ホラー好きだったはずなんだけど、なんだか好きにはなれない1冊だった。 登場人物に人間くささが少なかったからかな。

Posted by ブクログ

2024/12/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミステリ寄りのホラーという印象。並行世界も絡むので、SF要素も感じつつ。 最初と七日目以外の夢はミスリードさせられていたことが終盤で判明。怖くないけど没入できた。終盤の勢いが好き。すっきりしない結末だけど嫌いじゃない。タイトルは「火喰鳥」のままが良かった。英語のサブタイ追加は蛇足。作者の意思ではなさそう。 雄司が生きている世界がパラレルワールドで、貞市が伊藤と藤村を食べて生き延びて、千弥子が生きている世界が基本世界なのか。 雄司の最後の行動は、雄司が生きている世界を元に戻したのか。それとも、北斗登場から言われているように、世界の生存競争の結果、千弥子の世界に負けてしまったのか。 現実世界を侵してくるものを、互いが火喰鳥として認知しているのかな。 ご都合主義かもしれないけど、雄司の世界も救われていたらいいな。 どちらの世界の北斗も悪いヤツ。千弥子の世界には雄司はいないんだろうな。北斗にとって邪魔だろうし。生まれてくるのは亮君かな。 内容の良し悪しは置いといて、本作でデビューってすごいなと思いました。

Posted by ブクログ