商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2020/12/03 |
JAN | 9784152099860 |
- 書籍
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わたしたちが光の速さで進めないなら
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わたしたちが光の速さで進めないなら
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商品レビュー
4.1
69件のお客様レビュー
すごいおもしろかったです 心の柔らかいところをえぐるようだし 押し殺していた鬱屈を言語化してくれた物語であり 優しく寄り添ってくれるようで、ただ辛さや悲しみをあらわにさせられ、放り出されたような気もしている 優しい癒しの物語や、救いがある話ではない 読めて良かったけど、なんでこん...
すごいおもしろかったです 心の柔らかいところをえぐるようだし 押し殺していた鬱屈を言語化してくれた物語であり 優しく寄り添ってくれるようで、ただ辛さや悲しみをあらわにさせられ、放り出されたような気もしている 優しい癒しの物語や、救いがある話ではない 読めて良かったけど、なんでこんな直裁な物言いの物語なのだろうとしんどくなったりもした 少し前に『少女小説とSF』というアンソロジーを読んだのですが、そこには“様々な人の心に眠る少女”に向けた小説だと書かれていました この作品もどこかそれに通じる気がする 少女小説SFアンソロジーの海外版も作られたらいい あと、ハヤコミでコミカライズもしてほしい
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SFを読んでいるつもりが、いつのまにかどうしようもない現実について目を向けてしまう、おもしろい読書体験だった。表題作「わたしたちが光の速さで進めないなら」では、移動技術のパラダイムシフトが逆に孤独な人を増やしてしまうことについて触れられており、感覚に触れる一行だった。特に好きだっ...
SFを読んでいるつもりが、いつのまにかどうしようもない現実について目を向けてしまう、おもしろい読書体験だった。表題作「わたしたちが光の速さで進めないなら」では、移動技術のパラダイムシフトが逆に孤独な人を増やしてしまうことについて触れられており、感覚に触れる一行だった。特に好きだったのは「館内紛失」。脳の動きを記録したパターンへアクセスできなくなった、という話なのだが、どうしても現代の社会的断絶を想起させる。結末に心が動いたとしたら、我々が現代で何をなすべきなのか見えてくるように思った。
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テクノロジー一辺倒ではなく、宇宙や未知なる惑星たちが日常になっても、今と同じようなことで哀しんだり、懐かしんだりしてる人間たちを描いているのが良かった。でも、それぞれの悩みや迷いは、SFの世界じゃないと起こり得ない物事たちで、そのバランスがとても好きだった。
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