ミルクマン
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ミルクマン

アンナ・バーンズ(著者), 栩木玲子(訳者)

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ミルクマン

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2020/12/01
JAN 9784309208138

ミルクマン

¥3,740

商品レビュー

3.9

14件のお客様レビュー

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2025/05/29

IRAの活動が盛んだった1980年代の北アイルランドのベルファストが舞台の作品。しかし地名は明言されていない。むしろすべてを曖昧にし、すべてを何かと何かの相対的な関係性で語ることが本作品の真髄。「私」に対する「メイビーBF」だったり「義兄」だったり。タイトルの「ミルクマン」だった...

IRAの活動が盛んだった1980年代の北アイルランドのベルファストが舞台の作品。しかし地名は明言されていない。むしろすべてを曖昧にし、すべてを何かと何かの相対的な関係性で語ることが本作品の真髄。「私」に対する「メイビーBF」だったり「義兄」だったり。タイトルの「ミルクマン」だったり「本物のミルクマン」だったり。なのでその立ち位置や印象は突然危うく変わっていく。特に椅子と母親の関係性は本書の象徴的なくだり。「ミルクマン」だけが固有名詞で、その存在は不確実で謎めき、閉塞感ある鬱々とした雰囲気で世界のなかで、ユーモラスな主人公の語り口が不思議な感覚を与える。IRA問題を知ったうえでぜひ読んで欲しい。

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2023/11/28

北アイルランド紛争時のベルファスト的などこか。 反政府の過激派が支配する地域で生きる保守的な住民たち。 ちょっと変わった女の子がちょっと変わっているために、過激派の重鎮に見そめられて付きまとわれ、ちょっと変わっているため保守的な住民たちには受け入れてもらえない。 無責任な噂は新...

北アイルランド紛争時のベルファスト的などこか。 反政府の過激派が支配する地域で生きる保守的な住民たち。 ちょっと変わった女の子がちょっと変わっているために、過激派の重鎮に見そめられて付きまとわれ、ちょっと変わっているため保守的な住民たちには受け入れてもらえない。 無責任な噂は新しい無責任な噂を呼び、過激派は好き勝手する。読んでてうんざりする地域社会の中で、ストーリーは途中から一気におもしろくなる。 実際に触れて傷をつけなくても、暴力は色んな形で存在し、人を壊すことができる。実際に人が死ぬような暴力が日常の場所でも、見えない暴力の力は計り知れない。 何も見えていなくても、何も起きていなくても、心が壊されるようなことがあれば、そこに暴力は存在している! 固有名詞が出てこないので、どこでも誰にでも当てはめられる。また、当時のベルファストの息苦しさを想像することもできる。 ディストピア小説のようなフェミニスト小説のような不思議な小説。

Posted by ブクログ

2021/08/22

事前知識がないと読み進めるのがツラい作品。事前知識がないまま、物語を読む感覚で数十ページ読んだが、内容が頭に入ってこない!でも、訳者の後書きで、北アイルランド問題を背景にしていると分かったら、それまでの数十ページがストンと理解できた。ツラいことばかりで救いがない内容だが、紛争がな...

事前知識がないと読み進めるのがツラい作品。事前知識がないまま、物語を読む感覚で数十ページ読んだが、内容が頭に入ってこない!でも、訳者の後書きで、北アイルランド問題を背景にしていると分かったら、それまでの数十ページがストンと理解できた。ツラいことばかりで救いがない内容だが、紛争がない日本に住む私たちも主人公が語る思いにどこか共感する部分があるはず。なかなか考えさせられる作品。

Posted by ブクログ

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