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ガラスの50代
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ガラスの50代

酒井順子(著者)

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ガラスの50代

1,705

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2020/11/18
JAN 9784065211212

ガラスの50代

¥1,705

商品レビュー

3.8

22件のお客様レビュー

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2024/07/11

50代前半の独身、子なしの筆者が、同世代が置かれている状況や50代になって思うこと、自分の変化などについて綴ったエッセイ。 夏目漱石が満49歳で亡くなったことに触れていて、当時は人生50年の時代だったそうだが、現代の40代との違いに、本の読み始めから衝撃を受けてしまった。 5...

50代前半の独身、子なしの筆者が、同世代が置かれている状況や50代になって思うこと、自分の変化などについて綴ったエッセイ。 夏目漱石が満49歳で亡くなったことに触れていて、当時は人生50年の時代だったそうだが、現代の40代との違いに、本の読み始めから衝撃を受けてしまった。 50代は、世間では、いつまでも心は若く、好奇心を持ち続けることを求められつつも、精神的には成熟であれと言われる世代。 だが皆、心では老いているとは思っていないわけで、年齢で老いを判断するのも馬鹿馬鹿しいように感じてしまう。 筆者は本人が言うように心が実年齢よりも老けこんでいるような印象を受けた。50代は初老で、もう年寄りに近いのだから。もっと自覚しろと言っているように感じると同時に、必要以上に若作りせず、好きに老いよと言ってるようにも感じた。 淡々と穏やかに語りつつも、所々にクスッと笑いを誘う表現(貫頭衣って?と思い調べてニヤリ)や鋭いツッコミ、みんなが心の奥底で、ぼんやりと思っているのだが、言葉にできない事だったり、言いにくい部分を上手く掬い取って形にしている。 筆者の表現を借りれば、頚椎が痛くなるほど頷き共感する部分が多い。 なんとなく辛酸なめこ、と切り口が似ている気がする。 巻末の読者アンケートを読んで意外と、はっちゃけた人もいて、他の国の50代って、どんな感じなのだろうと思った。 印象に残ったのは以下の部分。 懐かしむというレジャー 母を嫌いになりたくないのに。 母親にとって息子はいつまでも面倒を見てあげたい存在だが、娘は実用品(介護要員)。昔は母親のことを娘は実用品と見ていたが、年を取ると娘が実用品化する。 相手と特別な愛情を育んでいないのについ「して」しまった関係性について、相手からしたら「身体だけが目当て」などではなく「据え膳感覚」「珍味感覚」だったのではないか。 50代の女に必要なものは、 お金、筋肉、近所の友達の3つのキン 心の老化を隠さず、自然のままにふけていきます宣言。 グレイヘア宣言をした近藤サトは、白髪を隠さないが心は若い。自分は白髪は隠すけれど心は老けている。

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2023/09/11

50代に入った著者が、自身を含めた世の50代が現代をどのように過ごしているか、を考察したエッセイ集。特に面白かったのは、現在のセクハラ問題に関する『セクハラ意識低い系世代』の章と、50代から(の女性に)必要なものは、「お金」「筋肉」「近所の友達」の三つの「キン」である、とする『三...

50代に入った著者が、自身を含めた世の50代が現代をどのように過ごしているか、を考察したエッセイ集。特に面白かったのは、現在のセクハラ問題に関する『セクハラ意識低い系世代』の章と、50代から(の女性に)必要なものは、「お金」「筋肉」「近所の友達」の三つの「キン」である、とする『三つの「キン」』という章。私自身、著者の酒井氏と同年代なので、とても興味深く読めた。

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2023/02/16

ローラースケートを履いて歌いたくなるタイトル。 現在54歳になられた酒井さんのエッセイ18篇と巻末には「50代読者大アンケート」9つが収録。 夏目漱石が亡くなったのは満四十九歳の時。 その頃は人生五十年の時代だったが、今は人生百年時代。 そう考えると50代はまだ人生半ば。 そ...

ローラースケートを履いて歌いたくなるタイトル。 現在54歳になられた酒井さんのエッセイ18篇と巻末には「50代読者大アンケート」9つが収録。 夏目漱石が亡くなったのは満四十九歳の時。 その頃は人生五十年の時代だったが、今は人生百年時代。 そう考えると50代はまだ人生半ば。 そんな中、肉体の衰えを感じつつも、仕事や趣味、子供や孫の事、親の介護、性欲、老後など、考える事が尽きない50代の日常がリアルだ。 印象に残ったのは「母を嫌いになりたくないのに」 「再会と再開の季節」数年前に参加した高校の同窓会を思い出してニンマリ。

Posted by ブクログ

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