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インド神話物語 ラーマーヤナ(下)
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インド神話物語 ラーマーヤナ(下)

デーヴァダッタ・パトナーヤク(著者), 上京恵(訳者), 沖田瑞穂(監訳)

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インド神話物語 ラーマーヤナ(下)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 原書房
発売年月日 2020/11/11
JAN 9784562058648

インド神話物語 ラーマーヤナ(下)

¥2,090

商品レビュー

4.2

6件のお客様レビュー

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2024/05/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

失ったものへの執着と被害者意識に囚われていたシュールパナカーが、ラーマに王国を追放されても穏やかな心でいられるシーターとの問答によって内面の美しさを取り戻す話は何度も読み直したくなる。 映画RRRではラーマとシータは結ばれる?からこの神話もそうだろうとなんとなくハッピーエンドを想定していたら、まさかの展開に驚いた。 シーター→規則と国と王族の評価のために無実なのに何度も貞節を疑われ、最後は大地を選んで大地に身を委ねる(大地に呑み込まれる) ラーマ→大地からシーターを取り戻そうとするができず、意欲を失って、シーターの名前を呼びながら川に身を沈め、入水自殺する(水に呑み込まれる) 二人の息子ラヴァとクシャは次の王座を共有し、シーターとラーマを呑み込んだ大地と水は種に芽を出させて花が咲き、実がなる。 それを息子の二人が味わって終わりって!? 2人の息子、片方は聖仙が息子を見失って焦って草から作り出した偽物とも言える子供だから、ここに物語を見出したくなる。

Posted by ブクログ

2022/10/22

下巻ではいよいよラーマが囚われのシーターを救いにランカー島に向かい、物語はクライマックスを迎えます。その盛り上がる展開の合間合間で、愛情を含めた人間の感情よりも義務や規則を重んじるラーマの言動にゾッとしました。あまりに理性的で冷静です。国の統治のために無実のシーターを追放するとこ...

下巻ではいよいよラーマが囚われのシーターを救いにランカー島に向かい、物語はクライマックスを迎えます。その盛り上がる展開の合間合間で、愛情を含めた人間の感情よりも義務や規則を重んじるラーマの言動にゾッとしました。あまりに理性的で冷静です。国の統治のために無実のシーターを追放するところなんか、まるでマキャベリだなと思いました。 そんなラーマを理解して愛情を持ち続けるシーターも悟りすぎという感じですが、全ての規則を捨てて森で生きるところがラーマと対照的です。結局は、ポジティブで人間的な感情を表に出すラクシュマナに1番好感を持ってしまいました。 著者も注釈で述べているように、本書はどちらかというと規則に縛られすぎることの弊害に目がいく構成になっている印象です。

Posted by ブクログ

2021/08/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上巻で連れ去られ何年も監禁されていたシータをラーマが取り戻して王国に戻るハッピーエンドだと思ってたら全然違った。王国に戻り即位した後シータはラーマとの子を身篭ったものの、無実にも関わらず連れ去られた際の不貞を民に疑われ噂をたてられたため王族の権威を守るため森に追放される。ラーマは王としては正しいことをしたのかもしれないけど何年も思い続けて苦労して取り戻したシータを王国に戻ってきてすぐに追放するなんて流石に切ない…でも離れてもお互いは愛し合っておりラーマは再婚をせずシータの黄金像を妻として側におき、シータもラーマを思い続けて最後は身の潔白を証明するために大地に飲み込まれる。そして上巻に戻る…ってループ。シータ、身に起きたことは全て受け入れてその中で出来ることをするってすごい自立していて賢くて強かった。物語としては滅茶苦茶面白かったしこの訳は読みやすかったと思う。

Posted by ブクログ

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