商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ポプラ社 |
発売年月日 | 2020/11/11 |
JAN | 9784591167984 |
- 書籍
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商品レビュー
4.4
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さりげなくも優しく的を射たレファレンス
本書は5章からなる連作短編集であり、章立てにはなっているが、各章は、とある街で自分の仕事や生活、境遇に不安や不満を感じ、悩みを抱えていながら、そこから一歩を踏み出せずにいる様々な年代の男女を主人公とするそれぞれ独立した物語である。ただし、各物語にキーパーソンとして登場するのが、そ...
本書は5章からなる連作短編集であり、章立てにはなっているが、各章は、とある街で自分の仕事や生活、境遇に不安や不満を感じ、悩みを抱えていながら、そこから一歩を踏み出せずにいる様々な年代の男女を主人公とするそれぞれ独立した物語である。ただし、各物語にキーパーソンとして登場するのが、その街のコミュニティハウスの図書室の一隅に泰然と控える女性司書の小野さんである。著者による秀逸な人物造形と相まって、彼女のさりげなくも優しく的を射たレファレンスによって、主人公達が自ら目と心を開き前へ進もうとする姿は清々しく、勇気や希望を与えてくれる。特に第5章は自分自身と重なり合うところが多く心に沁みた。
fugyogyo
青山美智子さんにハマるきっかけになった作品。 子どもを産んで、仕事をセーブした女性の話が印象的。 自分の選んだ道を肯定してもらえた気がした。
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何者かにならなければ、何かを成し遂げなければ、と焦る自己肯定感低めで自信がない人が、どっしりもっちりとした司書小町さんに、はじめはピンとこない本を薦めてもらう。付録という御守というか御神籤とともに。 暗く滞って息苦しい不満だらけの現状から、視点が変わり、明るく見通しのいい一歩先で...
何者かにならなければ、何かを成し遂げなければ、と焦る自己肯定感低めで自信がない人が、どっしりもっちりとした司書小町さんに、はじめはピンとこない本を薦めてもらう。付録という御守というか御神籤とともに。 暗く滞って息苦しい不満だらけの現状から、視点が変わり、明るく見通しのいい一歩先で深呼吸できる流れ。 この作品の良いところは、 極悪人がいっさい出てこないところ。 諍いが起きそうな予感があっても結局はやんわりと事が済み、皆一様に素直で優しく前向きな人ばかり。 人間の嫌なところに見たくも触れたくもない、けど、ヒューマンドラマ小説を読みたいな〜なコンディションのときに丁度いいくらいの作品です。 いまの自分が小町さんに訊ねたら、一体どんなマスコットを授かるのか気になる。
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