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一橋桐子(76)の犯罪日記
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一橋桐子(76)の犯罪日記

原田ひ香(著者)

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一橋桐子(76)の犯罪日記

1,815

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 徳間書店
発売年月日 2020/11/10
JAN 9784198651886

一橋桐子(76)の犯罪日記

¥1,815

商品レビュー

4.1

110件のお客様レビュー

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2024/08/25

ドラマを先に見ていたので感情移入しやすかったです。 コミカルでいながら、刑務所に入りたいと言う切実な老後不安に身に積まされるおもいでした。 桐子さんの生真面目さや、優しさ、素直さがとても可愛らしく最後まで楽しめました。

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2024/07/18

映画「ジーサンズ はじめての強盗」を思い出させる、と言ってもそこまで過激な犯罪日記ではないのだが、品の良いお婆さんの目線、物腰が細かく描写され、丁寧な性格が登場人物からも作者の筆力からも伝わってくる。派手なエピソードで大きく抑揚があるストーリーではないが、何だか登場人物の心理が凄...

映画「ジーサンズ はじめての強盗」を思い出させる、と言ってもそこまで過激な犯罪日記ではないのだが、品の良いお婆さんの目線、物腰が細かく描写され、丁寧な性格が登場人物からも作者の筆力からも伝わってくる。派手なエピソードで大きく抑揚があるストーリーではないが、何だか登場人物の心理が凄くわかるなーという感じで、共感性が高いので物語に引き込まれ、面白くて一気に読んでしまった。 高齢者目線では、世の中の悪意や善意の見え方が変容する。それは身体的な老化と共に相対的弱者になり、弱った相手に対し、良い方にも悪い方にも接し方を変える人がいるからだろう。こうした弱者に対して、悪い方を強調させて救いがないのがイヤミス、救われるのがカタルシスだろうか。この物語がどういうバランスで善悪を配置したかは記載しないが、とにかく、心温まる犯罪の話。 また、良い小説と良い作家に出会った。

Posted by ブクログ

2024/04/17

タイトル通り75歳の女性が主人公だ。暴君な夫に先立たれた友人のトモに「一緒に住まない?」と誘われ借家で同居を始めるも楽しい生活は3年ほどでピリオドを打った。トモが亡くなったのだ。 唯一の身内である姉とは音信が途絶えていたから突然一人ぼっちになった桐子に生活の重さが伸し掛ってきた。...

タイトル通り75歳の女性が主人公だ。暴君な夫に先立たれた友人のトモに「一緒に住まない?」と誘われ借家で同居を始めるも楽しい生活は3年ほどでピリオドを打った。トモが亡くなったのだ。 唯一の身内である姉とは音信が途絶えていたから突然一人ぼっちになった桐子に生活の重さが伸し掛ってきた。一人で家賃を払えないから引っ越しをしなくてはいけない、しかし保証人を頼める人がいない。頼りない孤独な自分の未来に、刑務所という場所を選択する切実な弱者の思いが伝わってきて色々と考えさせられた。桐子の淡々とした人の良さが最後には報われ、ほっ。

Posted by ブクログ

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