商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 素粒社 |
発売年月日 | 2020/11/10 |
JAN | 9784910413006 |
- 書籍
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いつかたこぶねになる日
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いつかたこぶねになる日
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商品レビュー
4.1
11件のお客様レビュー
高校のとき漢詩が好きだった。読むと水墨画の世界を思い出す。読み下し文にする法則みたいなものも面白いのだけど、実際漢字の韻などウィットにとんでいるところや、漢字を選ぶセンスを感じられて好きだった。そんなさりげない作者の漢詩への愛情と日常のはなしとの自然な行き来が心地よく、たまに手に...
高校のとき漢詩が好きだった。読むと水墨画の世界を思い出す。読み下し文にする法則みたいなものも面白いのだけど、実際漢字の韻などウィットにとんでいるところや、漢字を選ぶセンスを感じられて好きだった。そんなさりげない作者の漢詩への愛情と日常のはなしとの自然な行き来が心地よく、たまに手に取りたい本。 海外にいると言葉で隔てられて自分の声だけが純粋に自分の中に響き渡る、というくだりが、自分が3か月海外にいた時の感覚と近くてすごく共感できた。
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漢詩って学校で習ったくらいしか 読んだことがなかったのですが そうか…読み下し文でなくてもいいんだ。 漢詩を現代語訳するのに 七五調でリズムよくすることにこだわらず ふつうに、現代詩のように訳してみる。 英詩や独詩はそうしているものね。 この本は、著者が試みたそんな訳詩や 日...
漢詩って学校で習ったくらいしか 読んだことがなかったのですが そうか…読み下し文でなくてもいいんだ。 漢詩を現代語訳するのに 七五調でリズムよくすることにこだわらず ふつうに、現代詩のように訳してみる。 英詩や独詩はそうしているものね。 この本は、著者が試みたそんな訳詩や 日常のできごとの中で思い浮かんだ 古来の漢詩を紹介してくれているエッセイ。 杜甫の『槐葉冷淘』の訳がすてき。
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なんて美しい本なんだろう!というのが最初の感想。 一貫して、筆者の体験をもとにしたエッセイを中心に、読み進めていると気づけば漢詩を読んでいるという不思議な流れを受け入れている自分に気づく。 この料理には、あのワインが合うよねみたいな雰囲気で、筆者の体験からふっとそれに合う漢詩が自...
なんて美しい本なんだろう!というのが最初の感想。 一貫して、筆者の体験をもとにしたエッセイを中心に、読み進めていると気づけば漢詩を読んでいるという不思議な流れを受け入れている自分に気づく。 この料理には、あのワインが合うよねみたいな雰囲気で、筆者の体験からふっとそれに合う漢詩が自然と出てくるのが本当にすごい。個人的には、たこぶねの話と、スープの話と鏡の話が好き。 感覚を研ぎ澄ませ、文字の美しさに触れ、その短い文章から匂いや音や情景を想像する。こんな幸せすごく久しぶりに感じたなあ、と終始思わせてくれるような良書でした。疲れた時に、たまに読み返したい。
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