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仮面の告白 新版 新潮文庫
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仮面の告白 新版 新潮文庫

三島由紀夫(著者)

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仮面の告白 新版 新潮文庫

693

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2020/10/28
JAN 9784101050409

仮面の告白 新版

¥693

商品レビュー

4

82件のお客様レビュー

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2024/10/17

園子が見る視線を鏡のように見る自己の肖像 園子と出逢い清純さを共有する 時間の帯が彼らを巻き取って形を変えながら運んでゆく 園子という無垢なる存在は決して自分を純潔であるものから裏切ってはならない 力を意味するトルソは自分を打ちのめし卑小な存在であることを明からしめる 火に焼...

園子が見る視線を鏡のように見る自己の肖像 園子と出逢い清純さを共有する 時間の帯が彼らを巻き取って形を変えながら運んでゆく 園子という無垢なる存在は決して自分を純潔であるものから裏切ってはならない 力を意味するトルソは自分を打ちのめし卑小な存在であることを明からしめる 火に焼けた褐色の肌は遠く眩しいものを望むに等しい 相反する2つのものは自分を決して離さない 形を変えながら運んでゆく中で与えてくる衝撃は混ざり合い益々強固なものとなり ついには2つの衝動を別つ 明らかにマイノリティな感覚は侮蔑を味わわせるその度に焦燥感に怯える 園子とトルソは自分にとっては美という存在である 見詰めて抱く幻想への残酷な復讐 現実からの復讐 絶大なる純粋性を我がものにしながらそれを捨ててしまうという自己欺瞞は対象的に絶対に敵わない圧倒的な肉感的な支配下である自己の劣等感が影に隠れている 二律背反する対象を内なるものとして呻吟する姿 孤独としてではなく認められた愛 いつまでも終わらないで欲しいと思う 不可能性に悩んでいる時間を読みながら考えることは自分にとって純粋体験 コントロールを失い自我の認識を強いられるラストスパートの園子といた30分間の世界を2つに切り裂かれた不意打ちは衝撃的でした

Posted by ブクログ

2024/08/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今作『仮面の告白』は三島由紀夫の初の長編となった作品です。しかもそうした「始まりの作品」でありながらこの小説はかなりどぎついです。後の三島を予感させる内面の苦悩、葛藤、嵐がすでにここに描かれています。 本作の主人公は同性愛的傾向を持ち、さらには若い男の流す血に性的興奮を持ってしまうという、特異な少年です。ですが、彼はそのことに煩悶し、世間一般の幸福を望んでもいました。 しかし、やはり彼にはそのような平穏は許されていなかった・・・ この作品は三島由紀夫の自伝的な小説と呼ばれています。三島自身は妻を持ち子もいますので完全には小説そのままではありませんが、彼の抱えていた悩みやその生育過程が今作に大きな影響を与えたとされています。

Posted by ブクログ

2024/08/15

はじめて三島由紀夫の作品を読んだ。 まず文章から圧を感じる! 褌姿の由紀夫が私の前に胡座と腕組みをして近距離にも関わらず拡張マイクで私に読み聞かせをしてくれるのだ。 その目の前で縮み上がった私は正座を崩す事もできず、物語が終わる頃には足どころか全身の痺れと由紀夫の恐怖で失禁して...

はじめて三島由紀夫の作品を読んだ。 まず文章から圧を感じる! 褌姿の由紀夫が私の前に胡座と腕組みをして近距離にも関わらず拡張マイクで私に読み聞かせをしてくれるのだ。 その目の前で縮み上がった私は正座を崩す事もできず、物語が終わる頃には足どころか全身の痺れと由紀夫の恐怖で失禁している、そんなイメージでこの本を読みました。 あの時代によく自身の性的マイノリティやサディストなど晒せたなと感心してしまう。 作品に対しての背景などは知識不足。 一体何を目的に執筆したのかいつか調べてみたい。 とにかく人を惹きつける作品でした。

Posted by ブクログ

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