商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2020/10/20 |
JAN | 9784103362135 |
- 書籍
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八月の銀の雪
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八月の銀の雪
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3.9
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5つの短編集。 それぞれ理系にまつわるストーリー。 タイトルと同じ八月の銀の雪をイメージした装丁が素敵。どの主人公もみんな悩みを抱えて生きるために模索している。たまたま出会った事象に影響され知ることで何かを見つけて前を向いていく。 十万年の西風は戦争末期の軍部による風船爆弾が取り...
5つの短編集。 それぞれ理系にまつわるストーリー。 タイトルと同じ八月の銀の雪をイメージした装丁が素敵。どの主人公もみんな悩みを抱えて生きるために模索している。たまたま出会った事象に影響され知ることで何かを見つけて前を向いていく。 十万年の西風は戦争末期の軍部による風船爆弾が取り上げられていた。初めて知ったが、驚愕だった。実際に被害者も出ている。でも生物兵器としての利用がなされなかったのは不幸中の幸いだった。
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「八月の銀の雪」 ウルトラセブンで宇宙船が故障したので少しだけ地球の軌道を変更して下さい。 とお願いしに来た宇宙人が 「ただ乗っているだけ?!」と驚いていたのを思い出しました。 そう、ただ乗っているだけの私。 上野の科学博物館で見た映像でウネウネと動き回る赤いマントルの下にこん...
「八月の銀の雪」 ウルトラセブンで宇宙船が故障したので少しだけ地球の軌道を変更して下さい。 とお願いしに来た宇宙人が 「ただ乗っているだけ?!」と驚いていたのを思い出しました。 そう、ただ乗っているだけの私。 上野の科学博物館で見た映像でウネウネと動き回る赤いマントルの下にこんなに美しい世界があるの? 音は? 鉄琴の様な澄んだ音かしら? 空気が無ければ無音の世界? 初めましての知識って想像の世界を広げてくれるから好きです。 「海へ還る日」 田島木綿子「海獣学者クジラを解剖する」で科学博物館で働く人をリスペクトをこめて紹介されていたけど、まさしく職人。 やわらかくて、あたたかい職人さん。 手を差しのべる事を躊躇せずにできる人、こんな人になりたいなぁ~。 「アルノーと檸檬」 50年程前傷ついた伝書鳩を保護したことがありました。 協会に電話したり、鳩の世話をしたり、飼い主のおじさんは東京まで岩手県から軽トラックでやって来て、 「お世話になりました。 良かった!良かった。」と繰り返しお礼を言い、5キロの米袋ほどの袋にパンパンのワカメを土産にくれて、疲れも見せず岩手県に帰っていきました。 伝書鳩がまだメジャーな時代の思い出です。 「玻璃を拾う」 珪藻の化石を磨いた事があります。 1ミリほどの白いレースの花が全開している様に見えるように考え慎重に磨かないと、すぐ削れてしまい、残念な結果に。 プレパラートの世界か。 まつげか。 繊細な世界があるのね。 「十万年の西風」 風船爆弾のことは知っていました。 アメリカでコンニャクの成分が未知の成分で頭を悩ませたとか。 それに携わった人や家族にまで思いが及ばず、初めて知る物語でした。 心に沁みました。 ブクログさんでお薦めの本。 初めましての作家さん。 科学知識と文学の素敵なマリアージュ。 良かった、会えて。
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科学的な様々な分野の研究者が登場する5編の短編集。 傷ついた人たちが、人生を必死に歩いている姿に感動する。
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